2015年03月31日

「僕は聴診器でテロとたたかう」鎌田實

情報源 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150329-00045716-playboyz-soci

「僕は聴診器でテロとたたかう」10年間イラクで医療支援してきた鎌田實医師が訴えるイスラムの真実

週プレNEWS 3月29日(日)6時0分配信

img_647f3b769ff63db72597e631593ee87724752.jpg

イスラム国(IS)とアメリカを中心とする連合国の武力対決が激化している。

米国防総省は19日、昨年8月以降、イラクとシリアで計2893回の空爆を実施したと発表。これによりイスラム国が弱体化しているともいわれるが、空爆では民間人の犠牲も出ており、またチュニジア、イエメンでもイスラム国がらみのテロが起こるなど勢力の拡散も懸念されている。

そんな中、「僕は聴診器でテロとたたかう」と、徹底した非軍事・人道支援を訴えるのが2004年からイラクで医療支援活動を行なう鎌田實(かまた・みのる)医師だ。10年間、何度も現地を行き来してきた鎌田氏が最新作『「イスラム国」よ』で訴えるアラブ世界の現実、そして対イスラム国で私たちができることとは――?

―10年前、イラクで医療活動を始めたきっかけはイラク戦争だったそうですね?

鎌田 イラク戦争でアメリカ軍が劣化ウラン弾を落とした地域に白血病や小児がんが多いというデータを持って、イラクの小児科医が私の元をたずねてきたんです。アメリカは国内では劣化ウラン弾を放射性物質として厳重管理しているのに、よその国には低線量の放射線だからと平気で落とす。

その劣化ウラン弾が投下された跡地で子供が遊び、白血病や小児がんの原因になっているんじゃないかと。その傷ついた子供たちを助けようと、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM−NET)というNPOを立ち上げ、医療支援を開始しました。

―医療支援というと、具体的にどのような活動をされてきたのでしょうか。

鎌田 初めはヨルダンのアンマンに、07年からはイラク北部のアルビルに拠点を起き、主にイラク国内の4つの病院に4億円分の薬を支援しながら、イラクの医師や看護師を対象にした研修や劣化ウラン弾とがんの因果関係を調べる研究を行なってきました。また、イラク戦争時に難民になった人やシリア内戦でイラクやヨルダンに避難してきたシリア難民のキャンプで妊産婦の検診や出産の支援、医療バスの支援などもしてきました。
―この年末年始もイラクに行かれていたそうですが、どんな状況でしたか?

鎌田 ISのせいで、難民がものすごく増えています。アルビルには20の難民キャンプに4万人が暮らしています。今回は僕が直接、病院や診療所に薬を届けました。また、シリアから逃れた150万人が暮らすヨルダンの難民キャンプでは、ISに足を奪われた若者の機能回復訓練が行なわれています。

今回は日本政府からも助成金をもらい、シリアから逃げてきたリハビリの専門家を雇いました。すると、難民だった専門家が仕事を得て誇りを取り戻し、足を切断して絶望している若者が自国のドクターから治療を受けてすごく安心する。そんなふうにお金を上手に使うことで、2倍3倍といいサイクルが生まれます。

―これまで触れ合ってきたイスラムの人々は、みんなとても優しく親切だったそうですね。

鎌田 僕はこの10年間、イラクやヨルダンで一度も嫌な思いをしたことはありません。みんな、すごく親切で温かい人々です。街で誰かに喫茶店の場所をたずねたら絶対にお店まで案内してくれて、コーヒーを注文しお金まで払ってくれるので驚きました。

また、難民キャンプの炊き出しのため食堂のおやじさんに「羊のスープだけ安く分けて」と頼んだら「日本人がこんな危険なところで炊き出しまでやってくれるのか」と、肉料理や魚料理まで作って提供してくれる。イスラムの世界には「喜捨(きしゃ)」という、自分を投げ出しても人に親切にすることで天国にいけるという教えがあるんです。

―日本政府も中東にこれまで多くの支援を行なってきましたし、現地での日本人のイメージは良いと。

鎌田 それだけではありません。その食堂のおやじさんは「俺たちは日本が大好きだ。日本人は戦争をしない国だと聞いている。日本人に親切にして悪いことはない」と言いました。確かに10年間支援活動をしていて、日本は欧米とは違うなと。彼らはたくさんお金をまくけれど、何か下心があるのではと住民たちは不安に感じるらしい。

でも、日本は被爆国だし憲法9条があって戦争しないから信頼されている。僕たちはイラクの人たちに守られてるんじゃ…と感じるほどでした。


―そういった活動の中で、テロやイスラム国の脅威を感じたことは?

鎌田 06年に僕たちが支援するキリスト教徒のイラク人ドクターが、バスラでスンニ派の過激派集団から脅される事件があり、イラクで過激派集団が動き出しているんだなと。11年に「アラブの春」でシリアが内戦状態になると、イラクで活動していたISという過激派集団の名前をシリアでも耳にするように。その頃のISはイラクでは過激すぎて住民にも人気がなく、もう潰れるという状態だったのですが…。

―それが、今日につながる強大な勢力を持ち始めた理由について、3つの戦争でのアメリカの失敗を指摘されていますね。

鎌田 ひとつはソ連のアフガン侵攻です。アメリカはアフガンゲリラに闘い方を教え、武器を与えてソ連と代理戦争させた。これがイスラム国の芽を生み出しました。

ふたつ目がイラク戦争。アメリカはイラクが大量兵器を持っているという間違った情報をもとにイラクを攻撃し、その混乱に乗じてアフガン戦争で敗れたアルカイダの残党がイラクに紛れこみました。さらにイラク戦争で敗れたフセイン側の有能なスンニ派の幹部たちがISに合流しました。

3つ目がシリア内戦。アサド政権を倒したかったアメリカは、反アサドとして戦っていたISにスンニ派の支持者から資金や武器が流れるのを見て見ぬフリをした。その結果、ISは力を得て、イラクで勢力を拡大することになりました。

―そんな経緯がある中で、現地の人たちはイスラム国やアメリカにどういう思いを持っているのでしょう。

鎌田 難民キャンプでISに終われ、シリアから逃げてきた人たちが言ったのは「ISは怖い。人間じゃないし、俺たちの脚を平然と切り落としたりする。だけど、アメリカの無人空爆機も怖い。レーダー誘導されてロケット弾を放ち、子供たちが巻き込まれて死んでいくんだ」と。

アメリカが空爆で子供をひとり殺すと、アラブの10人の若者が義憤を感じてテロ集団に入っていく。要するに、テロに空爆は効いているというけど、空爆するほど新たな若者がテロリストに洗脳される悪循環がある。

シリアからせっかくトルコに逃げてきた高校生3千人が、もう1回シリアに戻ってISに入ったらしい。その高校生たちが本当に邪悪なのか…そうじゃないですよね? シーア派のアサドがスンニの若者を残虐な殺し方をするから、彼らは義憤を感じてISに入ってしまうんです。

ISは許せないし、絶対に潰さなくてはならない。でもやり方を間違えると、世界にテロの芽を広げてしまう。テロリストは地下に潜りますから、15ヵ国29の地域にISの拠点が広がりだしている。アメリカはビン・ラディンの時代から30年間武力で抑えようとしてきましたが、彼らが武力を使うほどテロリスト集団はモンスターになっていきます。


―しかし、武力で制圧する以外にイスラム国をつぶす方法はあるでしょうか?

鎌田 イスラム国は欧米や国連、キリスト教徒の説得には耳を傾けません。10年間支援活動をしてきて、この地域を真っ当にするには、イスラムのことはイスラムに任せたほうがいいと思っています。

この問題を解決する方法は、最小限の武力で抑えながら愛の手を差し伸べることです。もともと彼らはすごく温かくて友情に厚いですから、してもらったことは絶対に忘れません。自分たちが苦しい時に手を差し伸べられれば誘惑や洗脳があっても簡単にはISに入らない。99・9%の真っ当なイスラム教徒を大切にし、過激なイスラム教徒を許さないように彼らの中で自主規制が行なえるようにするべきです。

かつてレバノンがテロリストたちで泥沼の状況になった時、ヒズボラという過激派集団が政治集団になって、まあまあの範囲に収まるようになったという例もあります。

―それなのに日本は「非軍事・人道支援」を掲げながらも実際は嫌な方向に向かっている?

鎌田 安倍首相は戦えばいい、つぶせばいいと言うけれど、いみじくも「非軍事・人道支援」と言った言葉を徹底してほしい。

心配なのは、そう言いながら日本も有志連合に加われるように憲法改正しようという下心がアラブの人たちにも見えているのでは?ということ。また、2月にODA大綱を12年ぶりに改定し、これまで認めてこなかった他国軍の支援を非軍事目的に限って可能にしてしまったのも不安です。

日本人が貿易立国として世界に安全に出て行くためには、非軍事・人道支援を貫くことが大切です。イスラムの人に「苦しんでいる時にずっと助けてくれた、日本は違う。テロに巻き込みたくない」と思ってもらうのが平和への道なんじゃないかと。

―この4月にも、またイラクに支援に入るそうですね。

鎌田 4月と6月、7月に予定しています。この本の印税は100%、4月の活動に使います。それ以外に、自分のお金を300万円寄付しました。増刷になるくらい売れたら、また6,7月の支援にも回せます。今回はアルビルの20の難民キャンプのうち診療所がまだない所や郊外の1万人規模のキャンプなどを訪れるつもりです。ヨルダンで機能回復訓練の状況も見てきます。イラクのドクターが、シーア派もスンニ派もクルド人が一緒になって病気の子供たちを助けます。

不思議なことに戦闘が落ち着いた場所に医師や看護師が入って診療所ができると、なんとなくそこが不可侵な場所になって、病気以外の人もみんな心がちょっと落ち着く。もっと冷静にならなければと平和の芽が広がっていく。そういう意味では、医療はシンボル的な存在だと思います。

だから、そういう気持ちで「僕は聴診器でテロとたたかう」という副題をつけました。聴診器というと医者の活躍の場ができると思うかもしれませんが、例えば芸術でも音楽でもテロと戦えます。大変な世界になりかかっている時に、ひとりひとり何ができるかと考えてほしい。1%、発想を変えればなんでもできる。若い人の柔軟な発想とセンスがあれば、1億円の寄付を集めるような活動もいくらでもできると思います。

(取材・文/田山奈津子)

●鎌田實(かまた・みのる)
医師・作家。1948年東京都生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。1974年、長野県の諏訪中央病院に赴任。40年間、一貫して「住民と共につくる医療」を実践。現在、諏訪中央病院名誉院長。『がんばらない』(集英社)、『1%の力』(河出書房新社)ほかベストセラー多数。【http://www.kamataminoru.com/】 【http://jim-net.org/

■『「イスラム国」よ』(河出書房新社、1080円)
10年間アラブの世界で医療支援を行なうため現地を行き来してきた著者が訴えるアラブ世界の現実とは。非軍事支援によるあたたかな連鎖こそがこれからの世界全体の真の平和をうむと説く祈りの書。著者印税は全額イラク難民支援活動に寄付される
posted by 究明 at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月15日

電力や原発の真実がよくわかるビデオ

長いビデオですが、最初の30分だけでも見てください。
「何故原発か?」そのカラクリをわかり易く説明しています。
posted by 究明 at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月12日

ガイガーカウンター紹介

2月にガイガーカウンター持参で福島へ向かいました。その一部始終を以下の「ガイガーカウンター1食慾不振」から「ガイガーカウンター8福島市役所の対応」まで報告しています。ぜひ、ごらん下さい。その際に使ったガイガーカウンターはちょっと高価でしたが、その製品と同じ程度の製品が以下です。東京の汚染を心配した私は、東京在住の姪夫婦に手頃なガイガーカウンターを三台購入してもらって実験しました。以下のものが遜色ないものだと確信しました。デザインも私が使用したフィンランドのものに比べて格段の差です!さすが日本製だと思いました。何故、実験したのかと言えば、高いからいいわけじゃないだろうと思ったからです。

「ガイガーカウンター1食欲不振」
http://daikiwakachi.blog.fc2.com/blog-entry-242.html

posted by 究明 at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月07日

スリーマイル島原子力発電所で何が起こったか?

ある人からこういう質問を受けました。

1、日本人はこれまで何度か放射能の脅威にさらされているが、それによって放射能に強い民族(遺伝子みたいな)に変化していくことはあるのか?

2、後々、地球全土が強い放射能まみれになったとき、免疫のある人の子孫が環境に順応していく、みたいなことは考えられるか?

3、放射能に遺伝子の鎖を切られにくい新人類が誕生しないか?

科学者ではない私には答えられるはずもありませんが、偶然にも私が転載しようとしていた文章からその答えに近いものがあります。その文章を紹介してみたいと思います。

京都大学原子炉実験所助教で反原発で有名な小出裕章氏の著書「放射能汚染の現実を超えて」の9〜10ページからです。

1979年に米国のスリーマイル島原子力発電所で大きな事故が起こった。・・・・・・・・この事故の調査の過程で、一般に知られていない、そして、はるかに重要で驚くべき事実が明らかになった。

圧力容器の蓋があけられ、水底深くに沈んでいる破壊された燃料の取り出し作業が始まった。しかし、作業が始めたとたんに、うごめく物体によって中が見えなくなってしまったのである。そこは、人間であればおそらく一分以内に死んでしまうほど強烈な放射線が飛び交っている場所である。「さながら夏の腐った池のようだった」と作業員が報告したその物体とは、なんと生きものであった。単細胞の微生物から、バクテリア、藻類、そしてワカメのような藻類までが、炉心の中に増殖し繁茂していたのである。それを発見した作業員の驚きと、戦慄は察して余りある。結局、作業を進行させるために、過酸化水素(薬局ではオキシドールとして売っている殺菌剤)を投入して、その生きものは殺される。しかし、一度殺されたはずのその生きものは驚異的な生命力で再三再四復活し、以降何ヶ月にもわたって、作業の妨害を続けるのである。人間からみれば、ぞっとするほどの恐ろしさである。しかし、どんなに強い放射能汚染があっても、新しく生命を育む生きものたちが生存していたのである。生命は、人間の想像をはるかにこえてたくましかった。

転載は以上です。強烈な放射線に負けない生命の存在が確認されたのです。つまり、ごく普通の生命体がそういう生命に転換していったのでしょう。しかも、放射線に負けないどころか、その放射線によってより強い生命体に変換したようです。ということは、将来的にそういう人類が産まれる可能性を感じさせます。二度の原爆被爆、そして今回の原発被爆を経験した日本人から産まれる可能性も否定はできないでしょう。世界でもっとも被爆者が多く、そしてその二世三世四世が多い日本人。その誕生は明日かもしれませんし、遠い将来かもしれません。反原発は無論のことですし、むやみに放射性物質に近づくことを避けるのは当然です。が、この問題とは別にこのスリーマイル島原発で起こった事実は人類の未来、生命の未来を予告しているようにも思えます。

スリーマイル島原子力発電所
Unknown.jpg
posted by 究明 at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

自民党が原発をやめられない理由

情報源http://www.videonews.com/on-demand/661670/003172.php

マル激トーク・オン・ディマンド 第670回(2014年02月15日)

自民党が原発をやめられない理由

ゲスト:河野太郎氏(衆議院議員)

 安倍政権は一体全体どんな展望があって、再び原発推進に舵を切ろうとしているのだろうか。
 東京都知事選で自民党が推す舛添要一氏が脱原発を主張していた宇都宮・細川両候補に勝利したことで、安倍政権は懸案だった原発再稼働へ向けて動き出した。事実上原発推進を謳ったエネルギー基本計画の策定作業も、速やかに進めるという。

 当初、政府は2030年代末までに原発ゼロを謳った民主党政権のエネルギー基本計画を破棄し、原発を重要なベース電源と位置づけた新たなエネルギー基本計画を1月中に閣議決定する予定だった。しかし、原発ゼロを掲げる小泉純一郎元首相の後押しを受けた細川護煕元首相の都知事選出馬で、にわかに原発問題が注目を集め始めたと見るや、選挙後まで閣議決定を先延ばしにしてまで、原発が都知事選の争点となることを避けてきた経緯がある。
 選挙から一夜明けた10日の予算委員会で早速、安倍首相はエネルギーの「ベストミックス」を目指したエネルギー基本計画の策定を進める意向を示した。ベストミックスというのは経産省が考え出した霞ヶ関文学で、要するにこれからも原発を継続することの意思表明に他ならない。

 政権中枢を含め原発推進が主流を占める自民党内にあって、一貫して脱原発を提唱し続けている衆議院議員の河野太郎氏は、そもそも現在のエネルギー基本計画の原案では、自民党の選挙公約に違反していることを指摘する。自民党は政権に返り咲いた2012年の衆院選で原発をあくまで「過渡期の電源」と位置づけ、できるだけそれを減らしていくことを約束していた。今になって原発を「重要なベース電源」とするのは公約違反になるというわけだ。

 河野氏が代表を務める自民党脱原発派のエネルギー政策議員連盟は、政府のエネルギー基本計画の原案に対抗する形で、原発の新増設・更新は行わず、核燃料サイクルも廃止して「40年廃炉」を徹底することで緩やかに脱原発を実現するための提言を策定し、政府と自民党に提出している。

 しかし、河野氏は自民党内では実際に脱原発の声をあげられる議員の数は党所属国会議員409人中せいぜい50人前後ではないか。電力会社やその関連会社、電気事業連合会と経団連、そして電力会社に依存する企業群や関連団体などから成る「原子力ムラ」は、脱原発を主張する議員に対して、激しいロビー活動を仕掛けている。多くの若手議員から、「原子力村から脅された」となどの相談を受けているが、本心では原発をやめるべきだと考えている議員の多くが、こうしたロビー活動のために身動きが取れなくなっている実態があると指摘する。

 原子力ムラは政治家にとって命綱となる選挙を、物心両面で支えている。パーティ券の購入や政治献金などを通じた政治活動の支援も、電力会社本体はもとより、関連会社、下請け、関連団体などを通じて、幅広く行っている。原発の再稼働を容認しないと発言した途端に、議員の集票や資金集めに支障が出てくるといっても過言ではないほどの影響力があると河野氏は言う。特にやる気のある新人や若手議員は選挙での支持基盤が脆弱なため、電力会社から「次の選挙では支援しない」と言われれば、政治生命の危機に陥るような議員が大勢いるのが実情だというのだ。

 そのような与党内の党内事情と同時に、もう一つ日本が原発をやめられない明確な理由があると河野氏は指摘する。使用済み核燃料の最終処分場を持たず、また核兵器を持たない日本は、原発から出るプルトニウムなどの核のゴミを処理する方法がない。そのため、日本の原発政策は一度発電に使った使用済み核燃料を再処理して再び燃料として再利用する「核燃料サイクル」と呼ばれる遠大な計画がその根底にある。それがないと、日本の原発政策は経済的にも国際的にも正当化できなくなってしまうのだ。

 ところが実際には核燃料サイクル事業は高速増殖炉「もんじゅ」の相次ぐ事故やトラブルで何兆円もの国費を投入しながら、まったく動いていないばかりか、2050年までは実現できないとの見通しを政府自身が出す体たらくにある。

 問題は日本が核燃料サイクル事業を放棄した瞬間に、電力会社が資産として計上している膨大な量の使用済み核燃料がすべてゴミになってしまい、電力会社の経営状況が悪化してしまうことだ。東京電力などは債務超過に陥り、経営が破綻してしまう。

 また、中間貯蔵を条件に青森県六ヵ所村に保管してある使用済核燃料も、燃料の再処理をしないのであれば、各電力会社がそれぞれ自分の出したゴミを引き取らなければならなくなってしまう。元々、そういう条件で青森県に置かせて貰っているのだ。しかし、日本中の原発に併設された使用済み核燃料プールは、既に70%以上が満杯状態にあり、どこもそれを引き取るだけの余裕はない。また、原発の近くに使用済み核燃料を保管することのリスクがいかに大きいかは、今回福島第一原発事故の際に、稼働していなかった4号機がどうなったかを見れば明らかだ。

 河野氏が指摘するように、日本が原発をやめられない理由は実は非常に単純明快だが、問題は日本という国にこの問題を解決するガバナビリティ、つまり自らを統治する能力がないようなのだ。民主党政権もこの2つの問題に明確な解を出せなかったために、脱原発を目指しながら、最終的に策定した計画は「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」のようなやや意味不明なものになってしまった。民主党よりも更に物心両面で原子力ムラへの依存度の高い自民党では、「やめたければ原発をやめられる国」になれる見込みが、ほとんど持てそうもないと言っていいだろう。

 河野氏が率いるエネルギー政策議員連盟は今回政府と自民党に提出した提言のなかで、最終処分場問題の解決には明解な答えを出せる状態にないことを前提に、(1)核燃料サイクルを廃止し使用済み核燃料はゴミとして扱う、(2)それが理由で経営が悪化する電力会社に対しては国が送電網を買い上げることで公的支援を注入する(そうすることで自動的に発送電分離が進む)、(3)各原発が六ヵ所村から引き取った使用済み核燃料は最終処分場問題が解決するまでの間、サイト内にドライキャスク(乾式)貯蔵法によって保管することで、地震や津波などで使用済み燃料プールが損傷して大惨事が起きるような危険な状態を回避すること、などを政府に申し入れている。

 現在政府が公表している新しいエネルギー基本計画はあくまで原案であり、自民党内や国会での議論はこれからだ。河野氏は選挙公約に違反している部分については、党内議論の過程で徹底的に反対し、変えさせていきたいと抱負を述べるが、果たして自民党にそれを受け入れる能力があるか。注目したい。
 本心で原発を推進したいのならいざ知らず、実はやめたいのにやめられないのだとしたら、やめられる状態を作っていくしかない。なぜ自民党は原発をやめられないのか、どんな党内事情があるのか、やめるためにはどうすればいいのかなどを、ゲストの河野太郎氏とともに、ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。
posted by 究明 at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月07日

放射性廃棄物最終処分場 「オンカロ」

放射性廃棄物最終処分場 「オンカロ」を描いたドキュメンタリーが 2月10日月曜日正午12時まで 公開されています。ここに貼付けたいのに、今日はその操作がうまくいきませんので、以下のサイトへどうぞ。

映画『100,000年後の安全』(日本語吹き替え版)本編
http://www.youtube.com/watch?v=dtH_Lkd73eQ

映画『100,000年後の安全』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/100000/
posted by 究明 at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月07日

オリバー・ストーン監督 スピーチ全文 2013・08・06

情報源  http://www.webdice.jp/dice/detail/3946/

現在来日中のオリバー・ストーン監督が、2013年8月6日に原水爆禁止世界大会の広島会場でスピーチを行った。オリバー・ストーン監督は、歴史学者のピーター・カズニック氏とともにドキュメンタリー・シリーズ「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」を制作。1930年代から第二次大戦、広島と長崎の原爆投下、そしてブッシュ、オバマ大統領までのアメリカ史を描いたこの作品は、NHKのBS世界のドキュメンタリーにて2013年4月から6月にかけて放映され、この8月再放映されている。

3946_1376295432_l.jpg


私は安倍氏の言葉を信じていない

今日ここにこられてうれしい。初めて広島に来たが、この2、3日、特に皆さんも出席されたと思うが今朝の平和記念公園での式典を見て強く心動かされた。よくできた式典だった。日本人の良心を証明するような式だった。このすばらしい記念式典は「日本人」の性質をよく表していたと思う。

しかし、今日そこには多くの「偽善」もあった。「平和」そして「核廃絶」のような言葉が安倍首相のような人の口から出た。でも私は安倍氏の言葉を信じていない。そして、この場にいる、歴史をよく知る人々は、安倍氏を信じないという私の言葉に同意してくれると思う。私は今67歳だが、歴史学者のピーター・カズニックと共にこの70年に渡るアメリカ帝国のストーリーを書き直した。

第二次大戦で敗戦した2つの主要国家はドイツと日本だった。両者を並べて比べてみよう。ドイツは国家がしてしまった事を反省し、検証し、罪悪感を感じ、謝罪し、そしてより重要な事に、その後のヨーロッパで平和のための道徳的なリーダーシップをとった。

そのドイツは、60年代から70年代を通してヨーロッパで本当に大きな道徳的な力となった。平和のためのロビー活動を行ない、常に反核であり、アメリカが望むようなレベルに自国の軍事力を引き上げることを拒否し続けてきた。2003年、アメリカがイラク戦争を始めようというとき、ドイツのシュローダー首相は、フランス、ロシアとともにアメリカのブッシュ大統領に“No”を突きつけた。

一方、第二次大戦以来私が見た日本は、偉大な文化、映画文化、そして音楽、食文化の日本だった。しかし、私が日本について見る事の出来なかったものがひとつある。それは、ただのひとりの政治家も、ひとりの首相も、高邁な道徳や平和のために立ち上がった人がいなかったことだ。いや、ひとりいた。それは最近オバマ大統領の沖縄政策に反対してオバマに辞めさせられた人だ。

みなさんに聞きたいのは、どうして、ともにひどい経験をしたドイツが今でも平和維持に大きな力を発揮しているのに、日本は、アメリカの衛星国家としてカモにされているのかということだ。あなた方には強い経済もあり、良質な労働力もある。なのに、なぜ立ち上がろうとしない?

私が1968年に兵士としてベトナムを離れたとき、これで世界は変わると思った。新しい時代が始まると思った。これで米国のアジアに対する執着は終わりになると思った。しかし、アフガニスタン、イラクでの壊滅的な戦い、それにクウェートを加えた中東での冒険のあと、米国はオバマの陰部とともにアジアに戻ってきた。北朝鮮は関係ない。北朝鮮はただのナンセンスなカモフラージュだ。本当の目的は中国だ。第二次大戦後にソ連を封じ込めたように、中国に対する封じ込めこそが目的なのだ。

第二次大戦後、米国はソ連を巨大なモンスターにしたてあげた。中国はいまその途上にある。つまり米国の「唯一の超大国」の立場を脅かすもうひとつの超大国にしたてあげられようとしている。今は大変危険な状況だ。

オバマはヘビのような人間だ。ソフトに語りかけはする。しかし無慈悲な人間だ。台湾に120億ドルもの武器を売り、日本にステルス戦闘機を売る。日本は世界第4位の軍事大国になっている。それを「自衛隊」と呼ぶのはかまわないが世界4位の軍事大国であることに変わりはない。

日本より軍事費が多いのは米国、英国、中国だけだ。日本をそういうふうにした共犯者はアメリカに他ならない。日本は米国の武器の最大の得意客なだけでなく、アメリカの行なったクウェートやイラクでの戦争の戦費の支払いをしてくれた。

今年、戦争がアジアに戻ってきた

よく聞いてほしい、アメリカは、こんなことを言いたくはないが、いじめっ子なのだ。日本が今直面している恐ろしい龍は中国ではなく、アメリカだ。4日前、私は韓国の済州島にいた。韓国は上海から400kmのその場所に最大の海軍基地を作っている。韓国は済州島の世界自然遺産の珊瑚礁を破壊して巨大な海軍基地を作っている。そこは、中国に対しては沖縄よりも前線に位置する。その意味では沖縄よりも危険な場所だ。その軍港には世界最大であらゆる核兵器を搭載する空母ジョージ・ワシントンが停泊できる。そこから出て行って中国のシーレーンを制圧しようというのだ。

韓国と日本が牙を磨き、フィリピンも米軍にスービック湾の基地を戻し、南のシンガポールと新しく同盟を結んだオーストラリアにも海兵隊が駐留する。それに台湾と、もと敵国のベトナムまでもが加わって、中国に対抗する。それにミャンマー、タイ、カンボジア、さらにインドもこれに加わろうとしている。これは大変危険なことだ。NATOが防衛同盟としてスタートしながら、攻撃のための同盟に変化したようなことと全く同じ事がここで起ろうとしている。

今年、戦争がアジアに戻ってきた。オバマと安倍は相思相愛だ。安倍はオバマが何を欲しがっているか知っている。なかでも尖閣諸島について、私にはコメントしようがない。あんなものを巡って戦う気が知れないが、それなのに戦う価値があるように言われている。

問題は、日本のナショナリズムの精神が、安倍やその一派の第二次大戦に関する考え方、特に中国での南京虐殺や韓国の従軍慰安婦問題などから発する馬鹿げた言説とともに復活しつつあることだ。

いま皆さんは核兵器廃絶が大切だとお思いだろう。しかし、このポーカーゲーム(危険な賭け事)はアメリカ主導で軍が展開して急速に進んでいる。アメリカは世界の73%の武器を製造しては売りさばいている。ロシアと中国を除いて世界のほとんどの爆弾を作っている。無人攻撃機、サイバー兵器、宇宙戦争用の武器も含まれる。

核兵器などは、アメリカが戦争に使う兵器のごく一部でしかない。米国は世界の歴史上最強最大の軍事国家なのだ。どう思いますか、みなさん。これに対して怒りを感じてほしい。私が怒っているのと同じように、皆さんにも怒ってほしいのです。

われわれは、この本と映画に5年の歳月をかけて、みんなに、とくに若い世代に、この危険と、米国の傲慢について分かってもらおうとしてきた。米国は「唯一の超大国」であろうとするためにますます暴君ぶりをエスカレートさせ、世界中にアメをなめさせ、無実の人を刑務所に入れ、消し、ファイルを秘匿し、盗聴し、永遠の監視国家たろうとしている。ご存知かどうか知らないがジョージ・オーウェルが(『1984』で)このことをうまく言いあらわした。

これが今世界に起っている事だ。日本は、悪事に加担している。もう一度言おう。ベトナム戦争の後、みなさんは戦争の危なさを知って、これがアジアで最後の大きな戦争になると思ったはずだ。でも、もう一度戦争がある。

ここでみなさんには、ドイツがヨーロッパでしたように、立ち上がって反対の声を上げてほしい。日本はかつて戦争に負け、広島、長崎その他でひどい目にあった。その悲しみを糧にして強くなり、繰り返し戦争を起こして日本と世界に痛みを与えてきたバカ者どもと戦ってほしいのです。

どうもありがとうございました。

(2013年8月6日 原水爆禁止世界大会 広島会場でのスピーチより 翻訳:萩原一彦


参考:ドキュメンタリー・シリーズ「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」は BS1で年末12月29、30、31日に再放送あり。詳細は http://www.nhk.or.jp/wdoc-blog/200/174784.html



posted by 究明 at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月06日

2013年09月25日

2013年03月19日

福島第1原発停電 ー 冷却停止の怖さ

情報源 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1933.html

一部転載

・・・・・・・

NHKニュース
停電で燃料プールの冷却システム止まる
(NHK 3月19日 4時26分)

…東京電力によりますと、福島第一原発で、18日午後7時前、廃炉作業の拠点となっている免震重要棟で瞬間的に停電が発生し、1号機と3号機、それに4号機 の使用済み燃料プールや、敷地内にある使用済み燃料を専用に保管している「共用プール」で、冷却システムが止まりました。

…4つのプールには合わせて8500本余りの使用済み燃料が入っていて、最も温度が高い4号機のプールで社内の規定で定めている65度を超えるまでに4日程度と見込まれています。

…東京電力は原因が分かりしだい、冷却システムの復旧作業に入ることにしていますが、トラブルから半日近くがたっても原因が分かっていません。

・・・・・・・・・

産経新聞
福島第1原発停電 代替設備で冷却可能も…ほど遠い「事故収束」
(産経新聞  2013年3月19日 午前1時26分)

…18日夜発生した停電は、19日未明になっても復旧のメドが立たず、現場は対応に追われた。

深刻な事態に発展するには数日間の余裕があり、代替設備による冷却も可能なため、直ちに放射性物質が放出されるような事態には至らないと考えられる。

…東電によると、停電前(停電が始まったのは18日の午後7時頃)の3月18日午後4時時点の各プールの温度は、
1号機が約16度
3号機が約13・7度
4号機が約25度
共用プールが約25・2度

東電は安全確保のため、プールを65度以下に管理するよう目標値を設定しているが、65度に到達するまでに、
1号は27日、
3号は14日、
4号は4〜5 日、
共用プールは7日間

の余裕がある。

…東電では、停電が発生した場所に電流を流しているケーブルや電気を分配する装置などを中心に、問題点を調べている。ただ、「原因特定にかかる時間は未定」という。

…このまま冷却が止まった状態が続けば最悪の場合、水温が100度を超えプールの水は蒸発、燃料溶融の可能性が出てくる。

しかし、対応策はまだ複数残されている。

東電によると、プールの冷却が2日以上停止するような状況になれば、非常時に備えて用意されている注水施設を使い、消防ポンプ車などで冷却を開始することになっているという。

この方法が使えない場合も、福島第1原発の敷地内には、原発事故直後にプールに注水を行ったコンクリートポンプ車が数台待機しており、プール上部から注水することも可能だ。

東電の担当者は「今すぐ燃料貯蔵プールの中の水が失われるような状況ではないが、早急に原因を特定して冷却を再開したい」と話している。

・・・・・・・・・


「1号は27日、3号は14日、 4号は4〜5日、 共用プールは7日間の猶予期間がある」と書かれていますが、人間が管理可能な温度の65℃まで、もっとも早く到達する4号機プールが問題なのです。

4号機プールの温度が65℃に達するまで「4〜5日」です。
つまり、このまま冷却が復旧しない場合、4日後には最低限の人員、つまり決死隊を残して要員の撤退が準備されるでしょう。

そして、7日後には無人となった福島第一原発敷地内で、共用プールから大白煙が上がり、やがて壮大なジルコニウム火災が起こるでしょう。

そして、1号機、3号機でも同じことが。
8500本の燃料集合体が燃える。

そして、次は5号機、6号機の原子炉と使用済み燃料プールに格納されている燃料集合体も溶け出します。
その数、合計11,421 本。

冷却ができなければ、人類史上、経験したことがないカタストロフィーが始まってしまうかもしれません。

posted by 究明 at 08:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月22日

松本市長 菅谷昭氏 2011/3/22 定例記者会見 内部被爆に関するコメント




菅谷昭

昭和18年 11月22日、長野県更埴市(現千曲市)で生まれる
昭和43年 信州大学医学部卒業
聖路加国際病院にて研修
昭和46年 信州大学医学部第二外科学教室入局
昭和51年 トロント大学(カナダ)留学(甲状腺疾患の基礎研究)
平成5年 信州大学医学部第二外科助教授昇任
(平成3年より)松本市のNGOグループによるチェルノブイリ原発事故の医療支援活動に参加、汚染地域における小児甲状腺検診をはじめとして現地にて支援活動を継続
平成8年 ベラルーシ共和国に渡り、首都ミンスクの国立甲状腺がんセンターにて小児甲状腺がんの外科治療を中心に、医療支援活動に従事
平成11年 高度汚染州ゴメリに移り、州立がんセンターで医療支援活動
平成13年 ベラルーシ共和国での5年半に及ぶ長期滞在を終え帰国
長野県衛生部医監として就任
平成14年 長野県衛生部長就任
平成16年 長野県衛生部長退職
3月 松本市長就任

--------------------------------------------------------------------------------

現在64歳
松本市蟻ヶ崎在住(松本市在住は46年)
家族は妻と長男


--------------------------------------------------------------------------------

•フランシスコ・スカリナー勲章(ベラルーシ共和国国家最高勲章 2000年)
•医療功労者賞(読売新聞社主催 2000年)
•吉川英治文化賞(吉川英治国民文化振興会主催 2001年)

情報源 http://www.sugenoya.com/profile/
posted by 究明 at 19:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月16日

原発停止求め全国弁護団結成へ

情報源は http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110615-00000691-yom-soci

原発停止求め全国弁護団結成へ、秋にも一斉提訴

読売新聞 6月15日(水)15時11分配信

 東京電力福島第一原発事故を受け、国や電力会社に原発の運転停止を求める全国弁護団が7月に結成されることが15日、分かった。弁護団は今秋にも、地元住民を原告とした訴訟を各地の地裁に一斉に起こす。原発の安全性を巡り、全国的な弁護団が結成されるのは初めて。関係者によると、原発関連訴訟を手掛けた経験のある弁護士ら約40人が弁護団に参加する意向を示しているという。

 原発を巡っては、これまで周辺住民が国に設置許可の取り消しなどを求める訴訟を起こしてきたが、原告側の勝訴が確定したケースはない。2003年に名古屋高裁金沢支部で旧核燃料サイクル開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の原子炉設置許可処分を無効とする判決や、06年に金沢地裁で北陸電力志賀原発2号機の運転差し止めを命じる判決が出たが、いずれも最終的には原告側が敗訴している。

posted by 究明 at 20:16| Comment(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月10日

福島原発 50 ニューヨークタイムス


情報源は http://gendai.ismedia.jp/articles/-/7514

ニューヨークタイムズ

「原発依存を助長する日本の文化」

<鹿島発>島根原発が40年以上前にこの地に計画されたとき、この田舎の港町は激しく抵抗し、原発を経営する予定であった中国電力は、ほとんどその事業計画を廃棄するところだった。怒った漁民は、何世代にもわたって魚と海藻を漁獲してきた場所を守ると誓った。

 20年後、中国電力が三番目の原子炉の設置、拡張を検討したとき、鹿島は再び素早い行動に出た。今度は賛成で結集したのだ。地元の漁協に促され、町議会は賛成15、反対2で、40億ドル(3千200億円)の原子炉を建設するよう公にアピールを出すことにした。

 鹿島町のような逆転は日本ではよく起こる話で、これは、現在までの日本の揺るぎない原子力の追求と、54の原子炉がある周辺の町に広範な草の根反対運動が存在しないことの説明に役立つ。3月11日、地震と津波が福島第一原子力発電所で原子力危機を生んだあとにもこれは当てはまる。この地震が起こりやすい国が、いったい原発の安全を十分に担保しているのかという深刻な質問を、この危機は提起したが、今までのところ、この危機的状況は、小さな反応しか生みだしてはいないのだ。

 菅直人首相は少なくとも一時的に、日本の原子力利用をこれ以上拡大する計画を見送った。その計画とは国の有力な原子力支配者集団によって推進されてきたものである。鹿島町は原子力に賛成の立場で激しく闘うことをいとわないように見える。安全性に関する懸念にもかかわらず、多くの住民は公にそれを口にはしない。

 鹿島町の転換を理解するには、近くの鹿島スポーツ公園をみればすむ。大部分はお年寄りの7千500人の住民のために、ここには野球場、照明付きテニス場、サッカー場があり、3千500万ドル(28億円)の体育館は、屋内プール、オリンピックサイズのバレーボール競技場付きである。体育館は、今も建設中の第3原子炉を引き受けたことで町が受け取る数百億円で支払われるいくつかの巨大公共事業の一つにすぎない。

 鹿島町の話が暗示するように、日本政府は、本質的に、地域からの支持や少なくとも黙認を、手厚い交付金や保証金や仕事をばらまくことで買うことができた。経済産業省によると、2009年度だけで東京は11億5千万ドル(9兆2千億円)を発電所を持つ地域の公共事業に投じた。専門家によるとその金の大部分は原子力発電所の近くの町や村に流れる。

 そしてそれは氷山の一角にすぎない。大量の交付金、資産税、所得税からの収入、個人補償、原発企業から来ると広く信じられている地元の金庫への”匿名”の寄付すらある、と専門家は言う。

疑問の余地なくそれらの援助は、仕事と人とを急速に都会に奪われてきた地方の町や村を富ませてきた。石油や石炭の充分な蓄積がない日本は、その経済的仕組みを運転するために必要なエネルギー減を原子力に頼る。しかし批判する人は、それら多額の贈与が、同時に地域を中央政府の歳出に依存させ、結果的に地域は、原発に頑丈な危険防止装置を迫ることで波風を立てることをあえてしなくなった、と主張する。

 批判者が麻薬中毒になぞらえてきた過程で、楽に儲かる金と、より高賃金の仕事の流れは急速に地域本来の経済基盤である農業や漁業に取って替わる。

 原発のような公共事業に代わる選択肢も原発計画者は提供することをしなかった。金を使う蛇口を開けっぱなしにしておくことが、新たに上昇した生活水準を維持する唯一の方法となった。

 専門家と一部の住民は、この依存こそが、広島と長崎の遺産とスリーマイルやチェルノブイリの原発事故にもかかわらず、なぜ日本がアメリカやヨーロッパにみられるような水準での原発への大衆的な反対には直面せず、またなぜ今後、新たな原発の建設を止めることなど、米国よりもっとありそうにもないことなのかを説明するのに役立つと言う。町は、政治家、官僚、裁判官、原子力産業経営者といった同一のサークルの網の目に絡めとられ、彼らは休むことなく、安全への関心を凌駕して、原子力の拡大を売り込む。

「この依存の構造が、町や村の人々に施設や原子力に反対する発言をできなくさせているのです」と福島大学で地方財政論を教える清水修二教授は言う。

沈黙の作法

 本当に、沈黙の作法は今もなお、5年前に松江市と合併した鹿島町に広く行き渡っているようだ。

 安達常吉は、63歳の漁師だが、鹿島原発第二原子炉に反対する、1970年代、80年代の大規模な抗議行動に加わっていた。彼によると、1974年から稼働した施設の第1原子炉から出る塩素が、地元の漁業海域の海藻と魚を殺していたからで、その頃は多くの漁師が憤りを感じていた。

 しかし安達によると、第2原子炉の補償金が流れこみ始めると、近所は彼を冷たくみるようになり、ついには無視したという。1990年代の初期、第3原子炉が提案される頃には、安達を含め誰一人、プラントにあえて反対する声をあげる者はいなくなった。福島原発事故のあとでも、島根原発から数マイルの距離に住む彼らの多くには恐怖であったが、やはり仲間からの圧力を感じたという。

「もちろん、われわれ心の中では同じ災難が島根でも起こるのじゃないか、と皆心配しています」と安達氏は言う。しかし、「町は、原発なしにはもう経済的にやっていけないと知っているのです」

 公然と口に出す人はほとんどいないが、多くの住民もまた、自分たちの町が、かつては活気があった漁業をどうしてやめてしまったのか、と密かに気遣う。彼らはまた、スポーツ公園のような一時的には華やかなプロジェクトが長続きする経済的な利益をほとんどもたらさなかったとも言う。第3原子炉だけでいっても、町には9千万ドル(72億円)の公共事業費が落ち、もし原子炉が来年から稼働すれば、その後15年間以上にわたって、6億9000万ドル(552億円)の財産税が別枠で流れる約束だ。

 1990年代第2原子炉からの財産税は町の税収の4分の3を占めた。その収入がいずれ減少するという事実が、第3原子炉追求にを押しやった一つの要因だった、と当時の町長、青山善太郎氏が言う。

 青山氏は、福島原発事故がここ鹿島の住民をゾッとさせたことを認めた。それはそうでも、と彼は言う。島根原発を引き受けたことを住民は後悔していない。そのせいで生活水準も上がったし、日本の多くの地方を空洞化させている人口流出が起こることも食い止めた。

「原発がなければどうなったと思う?」と73歳の青山氏は言う。町は、1960年代後期から始まった第1原子炉からの最初の補償費を屋内水道設備のために使ったのだ、と言う。

 原発はその電力の大部分を遠くの都市地区に供給するのに対し、原発自体は、隔絶した貧しい地方に設けられている。

 中村一良氏(84歳)は、鹿島町の中の日本海の荒海に面する小さな漁村、片句での子供時代の生活が、どれほどつらいものだったかを思い出す。父親は小型平底船にのってイカやタイを釣り、母親がそれを背に、わらじ履きで細い山道をたどり市場まで運ぶ。

 それでもはじめは、漁民は原発に近い漁場の海藻や魚を取る権利を捨てることを、かたくなに拒否した、と中村氏は言う。当時彼は片句漁協の組合長であった。結局、彼らは補償費を受け取り、それは漁師一人あたり60万ドル(4千800万円)に達した。

「最後は金に屈したのさ」と中村氏が言う。

 床は土間の小屋が、今ではドライブウエイ(車用私道)付きの特大の家に代わり、トンネルを通過すれば、鹿島町の市街まで車で5分だ。しかし新しい富は、300戸足らずのこの小村を見えない形で変えてしまった。漁を続けているのはおよそ30人の老人たちだけ。残りの大部分は発電所に通い、安全保安員か清掃員として働く。

「金が簡単に手に入って、もう働く必要もなくなったのです」と、反原発の政治綱領で町長選に出て2度敗れた町議会議員が言う。

現金の流れ

 現金の流れの大部分は、政府交付金の洗練された制度である電源三法の所産で、これは日本の原発環境を形作り、公共事業を戦後もっとも手強い政治派閥形成に利用した、当時の権力者田中角栄首相が、1974年につくった法律だ。

電源三法は、日本人のすべての電力消費者に、ガス電気水道料金の一部として、原発を立地する町や村に流しこむ税金を支払うことを命じた。原子力産業を規制し交付金を監督する経済産業省の官僚は、これら交付金に地元がどれほど依存するようになったかの詳しい説明を拒否した。

「地元が原発を受け入れるよう促進する金です」と、経済産業省資源エネルギー庁の中野辰実氏は言う。東通(ひがしどうり)原発を有する東北電力の広報担当は、当社は交付金には関係しておらず、福島以降、原発の安全性について住民を安心させることに活動の焦点を合わせている、と言う。

 政治専門家は、交付金が原発の受け入れを促すだけでなく、時がたつにつれてその拡大をも促す、と言う。交付金は、設備や原子炉が稼働し始めるとすぐに最大年額を過ぎ、減少していくように設計されている。

「多くの場合、人口減少で税を課せる人口が少ない町は、喉から手が出るほど金がほしくなってきます」と、電源三法を研究したパーデュー大学の政治学者ダニエル・アルドリッチが言う。

 原子炉の寿命と共に交付金が減り続けると、自治体は新しい原子炉建設を受け入れる圧力にさらされる。アルドリッチが言う。「地元自治体は最初の原子炉から得た金の使いっぷりに馴染み、そして2番目、3番目、4番目、5番目の原子炉が同じ金の使い方を続けさせるのです」

福島大学の清水教授によると、福島第1原発と近くにある福島第2原発は、直接間接に1万1千人の人々を双葉町を含む自治体で雇用した〔PHOTO〕gettyimages 評論家は福島第1原発の5号機と6号機がある双葉町のケースを指摘する。それぞれ稼働したのは1978年と1979年である

 福島大学の清水教授によると、福島第1原発と近くにある福島第2原発は、直接間接に1万1千人の人々を双葉町を含む自治体で雇用した。これは2世帯にからおよそ一人の割合になる。1974年以降、福島県の自治体は、発電所に33億ドル(2640億円)の交付金を受けていて、その大部分が二基の原発施設向けである、と清水教授は言う。

 主に1970年代に受け取った、これらの巨大な交付金にもかかわらず、双葉町は最近予算問題に悩み始めた。鹿島同様、原発関連の財産税などの他の収入といっしょに交付金が漸減した。2007年までに双葉町は、日本でももっとも財政的に問題を抱える町の一つとなり、ほとんど破産状態となった。町の職員は、景気のいい交付金で建てられた公共施設の維持コストと気前のいい交付金がいつまでも続くと信じた貧弱な経営を非難した。

 1988年から2006年まで福島県知事をつとめ、原子力産業の批判者となった佐藤栄左久氏によると、最初の原子炉が稼働して30年目の今、双葉町は町長の俸給すら支払えないのだ、という。

「原子炉を一基もって一世代か30年たつと、もはや存続できない自治体になることが可能です」と佐藤氏は言う。

双葉町の財政危機の解決法は、日本政府と東電と福島第1の経営者に、新たに原発2基の建設を頼むことであった。その結果、福島第1の原発は合計8基となった。その要請で双葉町は直ちに新たな交付金を得ることになった。

「『麻薬』という表現がいいかどうかはともかく」と、佐藤氏が言う。「一回やったらもう絶対に2回目がほしくなるんです」

 鹿島町長選に敗れた中村英治氏は、町が交付金のとぎれない流れに頼るのは、経済的理由からであると同時に政治的理由からでもあると言う。氏によると県と町のリーダーたちは、公共事業の仕事と金を、建設産業や漁協といった主要な投票ブロックからの支持を確保するために使っているのだと言う。それらのブロックに町の三分の一の労働者が含まれている。 

「みんなは原子力婦プラントというが、実際には政治力プラントと呼ばれるべきさ」と、中村氏は冗談を言った。

最大の損害を受けるのは

 この依存こそが、管首相による日本の原発推進をスローダウンさせるという発言が、本州北部の孤立した地域である下北半島ほどに、なぜ他の場所では憂慮されなかったの理由である。

 下北半島の最初の原子炉が稼働したのは2005年で2基が建設中だ。さらにもう2基が計画中である。日本はまた大規模な核廃棄物の再処理工場をそこに建設中でもある。原子力への新規参入者として、下北の受け入れる側の自治体は、今一番失うものが大きい。

 東通(ひがしどうり)では、原発1基がすでに稼働し、3基がここ10年のうちに稼働予定である。この4基への交付金と他の収入で、東通村の職員は20年前に完全に新しい村役場の建築を開始した。

 急速に減っていく7300人の人口のために、村役場には今や、めったに使われない三角形---角張ったのと丸いのと---の形をした三つの巨大ビルがそびえていて、東京のデザイナーによれば、これは男と女と子供を象徴しているのだそうである。

 近くには600人の小中学生のための乱雑に広がったキャンパスがあって、そこには二本のラニング・トラックと二つの大きな体育館、八つのテニスコート、屋内野球場がある。2010年度、村の9千400万ドル(75億2千万円)の予算の46%が、原発関連の交付金と財産税からである。

 東通村の原子力対策担当の職員、笹竹重則氏は、福島であらわになった危機に関わらず、日本政府と原発経営者がもう3基、原発を建設する約束をゆるがせにしないことを、東通は希望すると言った。

「リスクがあるからこそ東京に原子炉はつくれない。しかし、こういう田舎だからこそです」と笹竹氏は語った。東通村の職員には、このような壮大な建築計画をすすめることに後悔の念は全くない、ともいう。

 しかし、東通のビル建設の馬鹿騒ぎは、半島のもう一つの町、人口6300人の大間の人々の眉をつり上げた。そこにある2014年稼働予定の最初の原発の建設は、福島災害ののち停止させられている。

 大間に原発をもってくるに際して決定的な役割を果たした前町長の浅見恒吉氏は、無用のビルという幻想で将来の財政問題を引き起こしたくはない、と言う。今までのところ、大間は原発交付金で新しく町役場の建設することには抵抗し、代わりに教育施設と漁業施設それと老人用の家を建てる予定だ。

「普通の人や町会議員は、ほかのどこの原発自治体を見てもたった1基で原発は終わっているところはない。いつでも2基目3基目がある。だったらもっと使っていいじゃないかと言う。しかし俺は違う、と言うんだ」と浅見氏は言う。

 しかし大間にもやはり、福島の大災害が無期限にプラント建設を遅らせるのでは、という心配がある。それはまさに、原子力を拡大するために日本がつくってきた交付金と依存のシステムが、いかに国家が反転コースを取ることを難しくしているのかという最近の事例である。

「我々には絶対必要なんだ」大間商工会の松山義文会長は、原発についてそう言う。「原発以外にここに金を持ってこれるものはない。それは間違いない。原発を引き受ける以外、こんな孤立した町にいったい何ができると言うんだ?」

(マーティン・ファックラー、大西哲光、翻訳:Office Matsumura)



posted by 究明 at 03:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月30日

福島原発 49 人工地震説 ? 2

人工地震説に関して、さらに以下のような意見が。

情報源はhttp://www.kotono8.com/2011/04/27jishinheiki.html

「地震兵器」説の徹底分析と致命的欠陥、陰謀論の本当の危険

現在、陰謀論ジャーナリストのベンジャミン・フルフォード氏やリチャード・コシミズ氏などが「東日本大震災は地震兵器によって起こされた」という説を唱えており、完全に心酔した元広島県議会議員がツイッターで強く主張するなどの状況となっている。

確かに、小規模であれば人工的に地震を起こせることは事実であるが、今回の大震災を地震兵器によるものと見なすことはできない。そのことはすでに山本弘氏の詳細な検証もあるが、ここで地震兵器説そのものの問題点を指摘しておきたい。

「地震兵器」とされるものには多くの種類がある
一口に「地震兵器」と言われるが、陰謀論における地震兵器には多くの種類があり、原理の異なるものが一括して扱われている。ここにミスリードの原因の一つがある。

たとえば、1991年5月4日の読売新聞記事「巨大地震兵器 ソ連で開発間近!?」ではこのように報じられている。

 ソ連の週刊誌「メガロポリス・エクスプレス」は三日発行の最新号で、ソ連は、地球表面の地殻変動などを利用し、敵領土内に人工的に地震を発生させる「巨大地震兵器(地殻変動兵器)」の開発直前にある、と伝えた。

 研究に当たってきたイワン・アヌレイエフ陸軍小将が、同紙のインタビューに答えたもの。

 例えば、地殻を構成するプレート(板)の変動により、大きなひずみが生じた地点に小さな核爆発を起こすことで、大地震を誘発するというのがその仕組み。 地殻の分布状況によって、核爆発を起こす地点(震源)と実際に大地震が発生する地点が、何千キロも離れていることも可能、というのが特徴。つまり、核爆発を起こすことで遠隔地に地震を発生できるという仕組みである(いま、ここではその兵器が実用化されているか否かということはひとまず置いておく)。

一方、最新の東日本大震災地震兵器説はこれに似ているが、「震源地近くで地球深部探査船「ちきゅう」が工作を行なった」とされており、震源地に近いことが疑惑点とされている(この件の検証については山本弘のSF秘密基地BLOG:「ちきゅう」陰謀説のバカさ加減に詳しい)。

さらに、地震兵器陰謀説で有名なHAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)は今回の東日本大震災でも当初取りざたされていたが、その原理は上記二つのいずれとも異なり、アラスカにある施設からの高周波発生による地震兵器なのである。一口に「地震兵器」といっても、その原理が根本的に異なるものがひとまとめにされていることがわかる。矢も投石機もライフルもミサイルもまとめて「飛び道具」というくらい乱暴なくくりなのだ。

地震兵器説の一覧

ここで従来唱えられてきた地震兵器説を一覧しておこう。

ニコラ・テスラの地震兵器説2(振動共鳴型):1896年、ニューヨークにてニコラ・テスラが行なったとされる機械振動子実験。この振動が別の機械を共鳴させることで振動が大きくなり、周辺地域にて窓ガラスやパイプが破損する被害をもたらした。テスラは振動装置を破壊することで止めたという。

ニコラ・テスラの地震兵器説2(高周波発生型):1898年、同じくニューヨークにて、ニコラ・テスラが新聞記者の前で2トンの鉄の塊を粉々に粉砕した実験。原理は機械振動子とは異なり、高周波を発生させることによる。この兵器の出力を上げれば「地球を二つに割ることもできる」と発言したという。以前は1型の説明がなされていたが、近年は1型の説明はなりを潜め、こちらの説明が主となっている。HAARPを地震兵器とみなすための操作であると思われる。

HAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)説:「大出力の高周波を電離層に照射してオーロラ等の調査をする」ための大規模施設がHAARPである。1993年、アラスカ州に建設された。これが、ニコラ・テスラのタイプ2と同じ原理の高周波発生による地震兵器とされる(米軍施設『HAARP』は「敵国全体を機能不全にする」兵器? | WIRED VISIONなど参照)。2000年前後からHAARPは地震兵器説の「花形」で、東日本大震災でも当初HAARP説が唱えられていた。

震源地から離れた場所での爆破地震兵器:上記読売記事にあるとおり、プレートのひずみのポイントで核爆発を起こすことで、遠隔地にも地震を起こすことが可能とされる。震源地に強烈な刺激を与える地震兵器説:地震研究のために小規模な「人工地震」を発生させることは実際に行なわれているが、それを「兵器」として使っているという説。阪神大震災の場合は、震災直前にラドン濃度が急増・急減したことなどを根拠に、高周波・高電圧の電磁波を照射することで強力な刺激が震源地に与えられ、地震が発生したという説が唱えられた。また、震源地近くの明石海峡大橋で工事をしていたベクテル社が地中に何らかの工作を行なったものともされた。東日本大震災では、ベンジャミン・フルフォード氏が地球深部探査船「ちきゅう」犯行説、リチャード・コシミズ氏は「アメリカが核弾頭を搭載したバンカーバスターミサイルを海底に打ち込んだら起こせる」という説を唱えた(陰謀説内部でも説が分かれている)。

大まかに言えば、「震動共鳴」「電磁波」「核兵器・爆発物等」の3タイプに分けられる。これらの3タイプのどれが使われたかという検証もなしに、いきなり「今回の震災は地震兵器によるものに違いない。HAARPだってあるんだから。よく調べてみたら震源地に近いところにこんな怪しいものがあった。これが原因に違いない。反対するのは何らかの勢力による陰謀の隠蔽に違いない」という思考回路が働いているわけだが、そのこと自体が極めて「非科学的」である。

それに、HAARPがあるなら現地にて観測船「ちきゅう」で工作する必要などない。「ちきゅう」が工作しなければならないのなら、HAARPは地震兵器としては役に立たないということだ。それを「HAARPという兵器もある」「ちきゅうも現地近くにいた」と(証拠を強化したつもりで)並列して論じている時点で矛盾だということに気づいていないのも致命的だ。

もちろん、実際に「異常な電磁波が観測された」という事実からその原因と関連を探るという試みの結果として地震兵器説が捨てられないというのであれば、それは科学的思考と言ってもいいかもしれない。しかし、現在唱えられているすべての地震兵器説はそれと逆方向の思考、すなわち「地震兵器が使われたに違いない、それを否定するのは政府の陰謀」と決めつけた上で、あんな可能性もある、こんな可能性もある、ほら可能性はゼロではない、だから地震兵器が使われたのだ、と言っているだけなのだ。それは何の証明にもなっていない。

東日本大震災での「ちきゅう」犯行説については山本弘のSF秘密基地BLOG:「ちきゅう」陰謀説のバカさ加減で完全検証されているとおりだ。要点をまとめると「そもそも「ちきゅう」は八戸にいて震源に近くない」「「ちきゅう」にはそんな深さまで何かを仕込む能力はない」「震源地は確かに当初10キロの深さと報じられたが、その後訂正された数字を陰謀論者は認めない」「エアガンで起こされた小規模な「人工地震」のエネルギー量は東日本大震災のエネルギーとは到底比べものにならない」と否定されているわけだが、そうすると「じゃあ純粋水爆が使われていたら?」という反論が投稿されたという。ではその「純粋水爆」とやらを実際にどのように使用したのか、それはどういう証拠を残しているのかという検証は当然提出されていない。

もちろん、「東日本大震災が地震兵器によって起こされた」という可能性は極めて低いが、可能性が「ゼロ」と言い切ることは逆に非科学的であろう。ただ、「可能性」はゼロではないとしても、ほぼ却下してよいと考えられる。なぜなら、「こうすれば地震が起こせる」という意見は提出されているが、それが確実に使用されたと考えられる根拠は何一つ提示されておらず、むしろ人工地震である可能性を否定する要素が多いからだ。

私は「東日本大震災(および阪神大震災等)は地震兵器によって起こされたと考えるより、自然現象であると考える方が自然であり、無理のない推論である」と結論づける。陰謀論に潜む「強烈な敵対心」地震兵器陰謀論が害毒となるのは、それが強烈な敵対心を生み出すからである。

1995年の阪神大震災後、オウム真理教が地震兵器説を主張し、「日本を属国化しようとするアメリカ/世界統一政府から日本を守り、戦って本当の日本独立を果たそう」というプロパガンダの根拠として利用した。ベクテル社を名指ししたのもオウム真理教だった。

2006年の『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説』ならびに2008年の『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』では、このオウム真理教の主張を踏襲する内容となっている。地震兵器説は1冊目で紹介されている一方、2では「戦って反米・日本独立を勝ち取ろう」というプロパガンダ的アジテーションがオウムの主張とシンクロしているのである(→参照)。

そして、現在の地震兵器説主唱者、ベンジャミン・フルフォード氏やリチャード・コシミズ氏なども同様の視点に立っている。リチャード・コシミズ氏は3月15日のブログで「米国の支配権力は、日本を人工地震攻撃することで疲弊・混乱させ、朝鮮半島に戦乱を起こして中国を巻き込み、極東に大戦争を引き起こそうとしています。彼らの最終目標は、世界最終戦争です。首領は、デービッド・ロックフェラーです。」という文面をツイッターで拡散するよう呼びかけている。また、人工地震説を支持するブログでは「日本が悪辣な米国金融ユダヤ人の属国から離脱して自主独立」することが目的である等と明記されているものもある。

「反米・独立」という主義主張の是非そのものには触れないが、そのプロパガンダのために根拠薄弱な地震兵器陰謀説が利用されていることは決して見逃してはならないと思う。陰謀論は、人々の憎悪をかきたて、「敵」に向かわせるために使われてきたのである。

陰謀論では、「敵」だけでなく「敵」に与すると見られた者や、「敵」と親しいだけの者、さらには「敵」と何らかの接点があるという者をすべて結びつけ、それらの敵グループが結託して示し合わせた上で行動していると妄想する傾向がある。場合によっては、まったくの別人物を同一人物もしくは関係者としたり、過去の所属から転向したにもかかわらず過去の所属団体の思想を流布しようと工作しているかのように主張する陰謀論者もいる。その結果、事実とはかけ離れた「相関図」を生み出し、それを鵜呑みにした人たちがまた陰謀論を広めていく。

このように「敵」を「拡大」し始めることは非常に危険な徴候なのだ。だが、陰謀論ではそのような心理が働いている。そして、あらゆる事象を、自分の信じる陰謀に都合のよい解釈で見ていくようになる。つまり、世界が通常とは異なって見えていってしまうのだ。

わたしたちは陰謀論に接したとき、その情報の真偽を見極めるだけでなく、その情報発信者が敵対視しているものは何なのかを見極めていく必要もあるだろう。そして、その「敵」が仮にどれほど悪辣であったとしても、そのような陰謀論デマを利用することが果たして妥当なのか(手段を選ばないことが正しいことなのか)と、一歩踏みとどまって考える必要があるだろう。

ブロガーより:HAARP地震説とは別に、地震と相関関係のあるらしいHAARPのグラフというものがあって、それが大きく上下すると地震があるらしいのです。そんな単純なものなら誰でも予想しますから、もっと複雑でしょうけど、大まかですが、試してみました。グラフの上の青玉はマグニチュードの大きさと頻度、赤玉は震度の大きさと頻度。3月1日頃と10日頃の波、4月7日頃の波は結果として現れていますが、5月2日頃のものはほとんど何もなし。今回の5月29日以降の波は大きいですが、どうなんでしょう。とにかく、何があっても、一応、気持ちだけは引き締めておきましょう。なお、4月12日前後のグラフは白紙状態でした。地震のせいで計器が壊れたのか?

Q1.jpg


最近のグラフを大きくすると

530.png


グラフ情報源は以下

http://137.229.36.30/cgi-bin/magnetometer/gak-mag.cgi


posted by 究明 at 18:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

福島原発 48 人工地震説 ?

今回の地震に関して、人工地震説があちこちで言われていました。私もブログに載せようと思ったこともありましたが、もう一歩踏み切れずにいたら、信頼する友人から以下のブログ紹介がありました。

この人ー山本弘氏ーは人工地震説だけでなく、陰謀論を論じる人たちへの警告もしています。私もよく調べもせずに、ブログに載せたりするので自己反省をこめて、この記事を転載します。このブログに行き、全文を読むことを薦めます。

情報源は http://hirorin.otaden.jp/e173972.html

・・・・・・・・・・・・

地球深部探査船「ちきゅう」は2005年7月に完成、JAMSTEC(海洋研究開発機構)が運用している.。この船は地下10キロまで穴を掘れる。今度の地震も、震源の深さは地下10キロだった。この船が穴を掘って原爆を仕掛け、地震を起こしたのだ!――というのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ちきゅう」は3月11日、青森県八戸港に停泊中、震災に遭遇、津波を避けるため、見学中の児童を乗せたまま沖合に出て難を逃れた。48人の児童は、翌12日の午後1時半すぎ、海上自衛隊のヘリで救助されている。
(読売新聞・2011年3月12日)

・・・・・・・・・・・・・・・・

今回、48人の児童が乗船していたことでも分かるように、「ちきゅう」は見学や乗船体験を頻繁に受けつけており、大変にオープンな体制である。テレビの取材も何度も入っているし、映画『日本沈没』(2006年)の撮影に使われたこともある。多くの人の注目を集めている中、こっそりと宮城沖に出かけていって穴を掘るなど、とても無理なのである。さらに言うと、東日本大震災の震源の深さは「10キロ」ではなく24キロである。つまり、「ちきゅう」の掘削能力の限界を2倍以上も超えているのだ。
 
実は震災の発生直後、震源の深さが「10キロ」と発表されたことがある。それはすぐに修正されたのだが、陰謀論者の多くは、いまだに「震源の深さは10キロ」と信じているのだ。実は地震の第一報が発せられた時、現地の気象台はまだその全貌を把握しておらず、とりあえず「10キロ」とか「20キロ」というキリのいい推定値を発表することが多いのだ。2008年の四川大地震も、2010年のハイチ地震も、当初の速報では、震源の深さは「10キロ」と発表されていた。しかし、データが集まってきて正しい震源の深さが分かってくると「19キロ」「13キロ」に訂正されている。

しかも「ちきゅう」の掘削能力が7000メートルというのは公称であり、まだそこまで深く掘ったことは一度もない。「ちきゅう」公式サイトによれば、「ちきゅう」の2000〜3000mの深海での掘削能力は1日に70メートルだそうである。じゃあ、100日で7000メートル掘れるのか? そんなことはない。深く掘るほど地中の圧力が高まるので、掘削は困難になる。実際は7000メートルを掘ろうとすると、1年半から2年かかると言われている。24キロも掘ろうとしたら(掘れると仮定しての話だが)何十年かかるか分からない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(陰謀論者が唱える阪神淡路大震災とベクテル社に関しても書いてあります)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「その他、人工地震等を発生させまして、その地震波を測定するための装置です」

 さあ、これに陰謀論者たちが飛びついた。「ちきゅう」関係者が人工地震を起こしたと認めたぞ! やっぱり陰謀はあったのだ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この人工地震は「ちきゅう」が起こしているものではない。海洋調査船「かいれい」が曳航しているエアガン(高圧の空気を放出することで大きな音を発生させる装置)から発した音波を海底にぶつけ、地層の境界面で反射してきた波を「ちきゅう」が海底に埋めた地震計で検知し、地層の構造を探るというものなのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

無知であること自体は罪ではない。分からないことがあれば調べればいいことだ。だが、陰謀論者たちはすぐに分かることを調べもせず、無知と怠慢を元に、妄想を膨らませ、あげくに無実の人間を大量虐殺者だと非難するのだ。 陰謀論者には知識だけではなく、モラルが欠如している。彼らは自分のやっていることが邪悪な行為であることを理解できないのだ。

Photo37.jpg
posted by 究明 at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

福島原発 47 原発裁判・原告勝訴たったの二例!何故?

過去に原発に関する裁判は何度か行われているのですが、原告側勝訴、つまり「原発は安全ではない」という判決は過去に二例しかありません。福島でこんなひどい事故があったのに、また過去にも何度も原発事故や問題があったにもかかわらず、裁判所は何故こういう判断をしたのか?週刊現代の5月28日号から見てみましょう。

柏崎刈羽原原発訴訟で、新潟地裁の裁判官として関わった西野喜一新潟大学大学院教授が「原発訴訟の一般論として聞いてほしい」と前置きの後、三つの問題点を指摘。

1、 裁判官は原発の技術面について素人で、勉強しても本当の理解は難しい。それ故に専門家が作った安全基準に合致していれば、安全と言わざるをえない。

●専門家とはだれか?それは書いてないのですが、たぶん原子力安全委員会、あるいは国が作る組織でしょう。そうなれば、全員が推進派でしょうから、基準は当然甘くなります。

2、 たった三人の裁判官で原発推進という国策を変えるような判断ができるのか?原発を止め、電気が足りなくなった産業界に大きな不利益が生じたら、責任が取れるか?

● 国策と安全は別問題であると考えないところが大問題。少人数でも責任ある判決を下して当然。そのために血税をもらっているんでしょう。寄らば大樹という感じです。「責任が取れるのか?」と言ってますが、裁判所が責任などとったことがあるのでしょうか?判決を出せば、そのままでしょう。後で覆って、辞職するような人や責任をとった裁判官など聞いたことがありません。もし、言葉通り「責任を取る」ならば、ぜひ福島の責任はとってもらわないと。

3、原発推進が国策である以上、それに反する判決を出しても、上級審で覆され、自分のキャリアに傷がつくので自粛する。

● 裁判に国策も、上級審の判決も関係ありません。自分のキャリアのために判決が決まるなど、言語道断。そういう裁判官は即刻辞めてもらわないと。

結局、裁判官は国民のために裁判をしているのではなくて、お国のために、あるいは国策のために、何より自分のために判決を下しているということになります。これでは、まったく独立した組織とは言えません。国を相手取っての裁判において、なかなか原告が勝てないのは当然です。

さらに週刊現代では「実態はどうかという観点が欠けている。大相撲の八百長問題でも、その実態は、裁判官より一般人のほうが知っているから、世間の常識からすればおかしな判決が出る。原発も同じ。裁判官たちはもっと知見を広めることが必要です。」(司法ジャーナリスト・鷲見一雄)

「世の中を知らず、権力を追認するだけなら、法の番人どころか番犬以下だろう」と最後に締めくくってありました。ごもっとも。

裁判所関連ならば、当サイトに「最高裁判所の裏金問題」「腐敗した日本の裁判所」があります。こういう私利私欲集団ですから、「原発原告たったの二勝」も当然と言えば当然!
以下へどうぞ。

最高裁の裏金作りのトリック
http://untouchable911.seesaa.net/article/173725896.html


腐敗した日本の裁判所
http://untouchable911.seesaa.net/article/173670784.html

posted by 究明 at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月27日

福島原発 46 週刊現代と週刊ポスト

みなさんは週刊誌を読みますか?私は普段は読みませんが、何か事件があれば、一応目を通します。何故なら、週刊誌のほうが本当のことを書くからです。ヌードグラビアとかあるので、信用しない人もいますが、それは全く関係なく、新聞より自由度があります。相撲の八百長問題でも、すでに10〜20年くらい前から取り上げていたのは週刊誌だけです。

原発事故後に発行された週刊誌をずっと買っていますが、週刊現代がほとんどです。最初に週刊ポストと比べていましたが、すぐに現代のほうが面白いと気づきました。その後、原発反対運動を20年も前からやっている人が、現代とポストの主張は真反対だと言っていると聞いて納得しました。ポストはどうも東電寄り。感覚で選んでいましたが、なるほどと思いました。

しかし、3月11日に東電会長の勝俣といっしょに中国を旅していたのは、元週刊現代編集長の元木昌彦です。編集長が変われば、内容も真反対になるのでしょうか?ちなみに、そのときに同行していたのは元週刊文春編集長、花田紀凱。その他、毎日新聞、西日本新聞、信濃毎日新聞各OB、中日新聞相談役。7日間の旅で自己負担金は5万円。当然、多額の金が我々の電気料金から出ていたでしょう。

最近、コンビニに行くとどうも週刊ポストの部数が少ないのです。昨日、本気になって調べてみたら実際どのコンビにも現代が圧倒的に多い。2冊 対 12冊とか、1段 対 3段とか。読者も敏感に反応していたということでしょう。本当のことを書くと、読者もついてくるということがよくわかりました。ちなみに、両者の今週の表紙の表題を並べてみると(○は原発関係、●はその他)

現代は以下のごとく原発オンパレード

○ 安全基準を超えた「内部被曝」すでに4766人
○ 一流企業161社「予告された大震災」への備えを問う
○ 子供と女を守れ
○ 隠された放射能汚染
○ 原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ
○ 東京電力のホンネやけくそと開き直りと
○ フクシマの放射能汚染を現地調査した老科学者からの伝言
○ 野菜と海藻「放射能汚染調査」の全記録
○ この汚れた「土・海・雨・空気」が人類にもたらすもの
● ああ内田裕也ロックじゃなくフォークな日々
● 内川聖一「3割の打ち方」

週刊ポストは

○ 放射能よりはるかに深刻―感染大爆発「破傷風」「大腸菌」「ノロウイルス」ほか、、、
● 手術室の真実
● 『賃金管理研究所』が調査した「社長の報酬」
● フランス性愛革命
● トラオ
● 日本の幸せな自殺
● 内田裕也を鉄パイプで殴った樹木希林「最強妻伝説」
● 「菅は6月まで」前原が仕切る小沢誕生会の読み方
● 80歳いまなお現役最高齢の「匠の技」

ご覧のように、週刊ポストは原発から撤退です。日本の読者も良く見てますね。安心しました。ただ、週刊現代編集長が元木だったら今頃どうだったか。辞めていてよかったです。
DSC00842.JPG

DSC00841.JPG
posted by 究明 at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月24日

福島原発 45 ガンジー・七つの社会的罪

5月23日 参議院の行政監視委員会「原発事故と行政監視の在り方」小出裕章氏





小出裕章氏ー要約

・原子力を進めてきた行政に対して一言申すために来た。

・私はもともと原子力こそ未来のエネルギー源だと考え、夢を抱いて、原子力工学科に入った。ただ、入ってから調べてみて、原子力が貧弱な資源だということに気づいた。

・エネルギー資源の量だが、確認埋蔵量が最も多いのは石炭。世界が使っているエネルギーを60〜70年まかなえる。究極埋蔵量の石炭がすべて使えるとしたら、800年近く分ある。天然ガスも石油もオイルシェール、タールサンドもある。これに対し、原子力の資源であるウランの量は、石油の数分の1、石炭の数十分の1に過ぎない。

・こう言うと、推進派は、それは核分裂性のウランの量だけで、我々が使うのは非核分裂性のウランをプルトニウムに変換したものだから問題ないと反論する。そして、高速増殖炉という特殊な原子炉でプルトニウムを増殖させて再処理をしつつ核燃料サイクルで回しながらエネルギー源にするとしてきた。

・この構想の中心にある日本の高速増殖炉は破綻している。政府の原子力開発利用長期計画を見ると、最初は1968年の計画で高速増殖炉は1980年代前半に実用化としていた。次の計画では1990年前後、その5年後の計画では2000年前後、その次は2010年になった。その後は、実用化ではなく2020年代に技術体系を確立したいとした。次は2030年に確立とした。その次の2000年の改訂では年度を示すことができなかった。次の2005年の改訂(原子力政策大綱)では、2050年に一基目の高速増殖炉を作るという計画になった。

・どんどん目標が逃げているのは明らか。10年経つと目標は20年先に逃げている。永遠に辿りつけない。ところがこれを作った原子力委員会やそれを支える行政は一切責任をとっていない。

・高速増殖炉の原型炉であるもんじゅだけでも1兆円以上を無駄にしてきた。現在の裁判制度では1億円の詐欺で1年の実刑という。1兆円だと何年の実刑になるのか?1万年だ。行政のなかにもんじゅの責任者が仮に100人いるとしたら一人あたり100年の実刑になる。それほどのことなのに、誰も責任をとっていない。原子力は異常な世界だと思う。

・原子力発電は膨大な放射能を取り扱う技術。広島の原爆のウランの量は800グラム。一つの原子力発電所で1年で1トンのウランを燃やす。それだけの核分裂生成物という放射性物質を作っているということ。機械である原発が故障するのは当たり前。原発を動かす人間も、誤りをおかすもの。破局的事故の可能性は常にある。原子力推進側は、想定不適当という烙印を押してそういう可能性を無視してきた。

・たとえば中部電力は、原発には多くの壁があるから大丈夫だとウェブサイトで主張している。特に第四の壁である格納容器が重要だが、これがどんな時でも放射能を閉じ込めるとしている。原子炉立地審査指針に基づいて重大事故を想定しているとはしているが、格納容器は絶対に壊れないという前提になっており、放射能が漏れるような事故を考えるのは想定不適当だとしてきた。

・ところが実際に福島でそういう事故が起きてまだ進行中。この事故に対する行政の対応は大変不適切だ。防災の原則は危険を大きめに評価して予め対策をすること。が、今回日本政府は一貫して過小評価して楽観的な見通しで行動してきた。国際事故評価尺度も、最後の最後になるまでレベル7にしなかった。避難区域も最初は万一を考えてということで半径3キロの住民を対象にした。しばらくすると10キロに拡大したが、それも「万一」と言った。その後20キロになったときも「万一のときのため」とした。

・私はパニックを防ぐ唯一の手段は、正確な情報を常に公開することだと考える。残念ながら日本の行政はそうではなく、常に情報を隠し、危機的な状況ではないと言い続けてきた。時間とお金をかけてきたSPEEDIの結果も隠して住民に知らせなかった。

・更に、誰の責任か明らかにしないまま、労働者や住民に犠牲を強制している。福島の原発労働者の被曝限度量を引き上げたり、住民の避難の基準も法律の基準とは全く違うものになっている。こんなことをしていていいのか。

・事故の本当の被害はどのくらいになるのだろうかと考えると途方にくれる。現在の法律を厳密に適用すると、福島県全域の土地を放棄するほどになる。それを避けようとすると住民の被曝限度を引き上げるしかないが、そうなると被曝が強制されることになる。

・一次産業はものすごい苦難に陥るだろう。住民は故郷を追われ、生活が崩壊する。東電が賠償するといっても、何度倒産しても足りないだろう。日本国が倒産しても贖いきれないほどの被害が出るだろう。

・ガンジーが七つの社会的罪ということを言い、それが墓の碑文として残っている。


理念なき政治。

労働なき富。

良心なき快楽。

人格なき知識。

道徳なき商業。

人間性なき科学。

献身なき崇拝。


それぞれ噛み締めてほしいと思う。

情報源 http://hiroakikoide.wordpress.com/

posted by 究明 at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月20日

福島原発 43 地震学者 石橋克彦

5月23日、月曜日に小出裕章 氏が参議院の行政監視委員会に招かれます。敵対していた国が意見を聞きたいと言ってきたのです。遅すぎたように思いますが、とうとう国もそこまで追い詰められたということです。さらに、孫正義氏、後藤政志氏、石橋克彦氏らが呼ばれています。四者とも政府に対して警告的なことを言っている人たちばかり。政府が素直に聞くのかどうかわかりませんが、取りあえず前進でしょう。

このブログでは小出氏を7回取り上げました。以下です。
2011年04月28日「福島原発 30 原発で温暖化は止められない 」
http://untouchable911.seesaa.net/article/198139367.html
2011年04月13日「福島原発 17 民を殺す政府 」
http://untouchable911.seesaa.net/article/195689681.html
2011年04月10日「福島原発 13 再臨界」
http://untouchable911.seesaa.net/article/195211824.html
2011年04月10日「福島原発 12 熊取6人組 勇者日高町 」
http://untouchable911.seesaa.net/article/195120317.html
2011年04月09日「福島原発 11 パンドラの箱」
http://untouchable911.seesaa.net/article/194997268.html
2011年04月07日「福島原発 9 京都大学原子炉実験所助教授」
http://untouchable911.seesaa.net/article/194661036.html
2011年05月04日「米国の「正義」は強者の傲慢  小出 裕章」
http://untouchable911.seesaa.net/article/199150727.html

孫氏は2011年04月24日「福島原発 26 孫正義の提案」 http://untouchable911.seesaa.net/article/197441965.html

後藤氏は2011年03月28日「福島原発 2 元東芝原子力設計技術者 」http://untouchable911.seesaa.net/article/192922580.html

今日は以前から警告を発し続けている、地震学で有名な石橋克彦氏を紹介します。私自身、東北の震災は大災害の始まりに過ぎないと思っていたのですが、石橋氏の話は想像以上の内容です。

平成17年2月23日 (水) 予算委員会公聴会 石橋克彦 (神戸大学都市安全研究センター教授)   「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」より

情報源は http://www.stop-hamaoka.com/koe/ishibashi050223.html

「 神戸大学都市安全研究センターの石橋と申します。宜しく御願い致します。私は地震の研究をしておりますが、その立場からですね、『迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である』というテーマで、それを賢明に乗り切るためには、地震対策、地震防災対策というような技術的、あるいは戦術的な対応では到底凌ぎきれなくて、私たちの国土、あるいは社会経済システムというものの根本的な変革が必要ではないでしょうかという意見を述べさせて頂きたいと思います。

■地震の活動期に入った日本

日本列島の大地震の起こり方にはですね、活動期と静穏期というのが認められます。これは地学的、物理的に根拠のあることであります。で、非常に重要なことは、敗戦後のめざましい復興、それに引き続きます高度経済成長、さらには人類史上まれにみる技術革新の波に乗って、都市が非常に利便性を高めた、高度化、高度に発展した、都市が発展した。(★参考:ニュートンスペシャル ワーストケース 東京壊滅 巨大地震)

で、日本の現在の発展が作られたという、これはですね、たまたま巡り合わせた日本列島の地震活動の静穏期に合致していた、ということであります。つまり、大地震に洗礼されることなく、現代日本の国家社会というのはできあがっているのでありまして、基本的に地震に脆弱な面を持っております。

ところが現在、日本列島はほぼ全域で大地震の活動期に入りつつある、ということはほとんどの地震学者が共通に考えております。ということはですね、非常に複雑、高度に文明化された国土と社会が、言ってみれば人類史上初めて大地震に直撃される。それも決して一つではない。何回か大地震に襲われるという、そういうことであります。従いまして、あのう、人類が、これ大げさでなくてですね、人類がまだ見たこともないような、体験したこともないような震災が生ずる可能性が非常にあると思っております。

■起こりうる原発震災

で、あのう、地震という言葉と震災という言葉が普通、ごっちゃに使われておりますけども、私が地震と言っておりますのは地下の現象です。地下で岩石が破壊する、これが地震であります。これは自然現象でありまして、もう、よくも悪くもない、もう日本列島の大自然として淡々と起こっている。我々が日本列島に住む遙か前から、地震はそうやって起こっている訳です。

震災というのはそれに対しまして社会現象であります。地震の激しい揺れに見舞われた所に我々の社会、あるいは文明がある時に生ずる、その社会の災害でありまして、社会現象だと思います。で、将来具体的にどういう震災が起こるだろうかと考えてみますと、まあ言ってみれば、広域複合大震災とでもいうべきもの、それから長周期震災、あるいは超高層ビル震災とかオイルタンク震災とでも言うべきもの、それからもう一つ、原発震災とでも言うべきものが、将来起こりうると私は考えております。

それぞれがどういうものかは近未来の日本列島の地震情勢に則して、もう少しご説明したいと思いますが、あのう、近未来の日本列島の地震情勢を簡単に言いますと、駿河湾から御前崎沖、遠州灘辺りの非常に広い範囲の地下で、すぐ起こってもおかしくないと思われているのが東海巨大地震であります。で、その西、熊野灘では東南海地震、それから紀伊水道、四国沖では南海地震という巨大地震がもうそろそろ射程距離に入ってきた。今世紀の半ばごろまでにはほぼ確実に起こるであろう、と考えられています。まあ、で、あの2年くらい前ですか、特別措置法もできた訳であります。

■いつ起きるか分からない大地震

東海地震に関しては1978年にすでに大規模地震対策特別措置法ができております。で、場合によりますと、すぐ起こってもおかしくないと思われている東海地震が少し先送りされてですね、つまり、大地が頑張ってしまって、すぐには起こらないで、東南海地震と一緒に、1854年に安政東海地震という非常な巨大地震がありましたが、そういうものが起こるかもしれない。

その場合には、引き続いて南海地震が起こるかもしれない。1854年の場合には、12月の23日に東海地震がありまして、翌日24日、わずか30時間を隔てて南海巨大地震が起こりました。それから1707年には今度は両者が同時に起こりました。そういうことも今世紀半ばにあるかもしれません。

一方、首都圏に目を移しますと、首都圏直下の大地震は、これはまあマグニチュード7クラスの大地震と思われていますが、これはまあ、あのう、いくつか地下の候補地がありまして、これもいつ起こってもおかしくないと考えられております。

中央防災会議が昨年の12月に被害想定を発表したところであります。しかし、過去の例で言いますとですね、安政江戸地震という直下型が起こって、江戸に大変な被害をもたらしております。
で、あの、将来もそういうことがありうると思います。つまり、東海、南海地震が起こって、じきに、その年か翌年か、2、3年後か分かりませんけども、首都圏直下で大地震が起こる、そういうこともあり得ると思います。

さらに、先立つ数十年間、内陸でも地震がいくつか起こる。すでに神戸の地震、それから昨年の新潟県中越地震はこういうものの仲間であっただろうと考えられております。

■都市型災害、山地災害、大津波……

その震災、災害のほうでありますけれども、東海地震が起こりますとですね、もしその1854年と同じ様な駿河湾の奥から熊野灘地下の広大な断層面が破壊するという強大な大地震が起こりますと、まず、阪神大震災と中越震災があちこちで随所で同時多発するということが起こります。つまり、沼津、三島あたりからですね、尾鷲(地図)ぐらいまでの各都市で都市型の震災が起こるわけです。

それと同時に、山地でも山地災害が起こる。内陸、甲府盆地とか諏訪湖の周辺とか、場合によったら北陸とかですね、そういうところも非常に激しく揺れまして、そういう所でも激しい災害が生ずると考えられます。

さらにこの場合には大津波(津波の発生メカニズム)が生ずる訳です。で、房総半島から、まあ尾鷲のあたりまでは大津波です。まあ特に相模湾から尾鷲のあたりまでは非常な大津波で、海岸の地形や何かによってはインド洋の大津波(スマトラ沖地震・津波の映像Blog)に匹敵するようなことが起こる場所もあるかもしれません。と言うわけで、これらは、まあ、広域複合大震災と言ってもいいものだと思います。

■長周期振動の被害

2番目にですね、その巨大地震というものが起こりますと、これはその地下の、地下で地震の波を出す領域が非常に大きいためにですね、ゆったり揺れる、非常にゆったり大きく揺れる長周期の地震波というものを放出します。

これはもう、物理的に必ず放出します。で、それが少し離れた所へ伝わると、例えば東京湾の地質構造、伊勢湾の地下構造、それから大阪湾の地下構造、そういうことの影響で、さらにそのゆったりした揺れが増幅されて、で、さらにその受け皿の関東平野、濃尾平野、大阪平野、そういう所がゆっくりとですけども、非常に激しく、大きく揺れます。これを長周期の強震動、強い振動と言います。

これは超高層ビルや大規模なオイルタンクや、それから長大橋、長い大きな橋ですね、そういうものに大きな影響を与えます。(Google検索「長周期地震」)で、まあ超高層ビルは最近の都市再生というような政策によってどんどん建てられておりますけれども、まあ最近の超高層ビルは制震装置というようなものを備えて揺れを抑えると言われておりますけども、まだ実際の長周期強震動に洗礼されたことがありません。

ですから万全かどうかは分かりません。まして例えばバブル期にコストを切りつめて建てられた超高層マンションなんてのはかなり危険性が高いと思います。最近はシミュレーションなんかも行われておりますが、上の方の階はですね、非常に大きく揺れ、予想外に大きく揺れまして、家具の滑動、滑って動く、ピアノとか家具とか大きなテレビとかがもうすーっと滑って、思いがけなく上に住んでいる人を押しつぶすというようなことで被害、人的被害も起こり得ます。

さらには致命的な、構造的な被害も生ずるでしょうし、また設備がやられますのでエレベーターが動かない、水が出ない、トイレが使えない、ということで上に人が住んでいられない。ですから、超高層マンションやなんかが林立して、非常に都市空間が有効に活用されていると思っていてもですね、その地震の場合には結局住民は全部下へ降りてきてブルーテントを張って、地べたで避難しなければならないということが起こり得ます。さらにはその構造物自体が損傷するかもしれない。


また、石油コンビナートのオイルタンクなんかもその長周期の揺れによってですね、オイル火災を起こす。で、これは一昨年の9月26日の十勝沖地震の時に苫小牧でオイルタンクの火災が発生して俄然問題になりましたけれども、こういうことが起こることはもうずっと前から分かっていることであります。これがまあ超高層、じゃない超高層ビル震災とかオイルタンク震災とか言ってもいいような、長周期震災であります。

オイルタンクの火災、コンビナートの火災は津波によってですね、火の付いた油を乗っけた海水が津波によって市街地に遡上して、市街地延焼化作用を誘発するということも起こるかもしれません。

■最悪の災害としての原発震災

3番目の原発震災ということでありますが、これは私が1997年に作った言葉ですけれども、東海地震の場合ですね、東海地震のその予想震源域という、地下で地震波を放出すると考えられている領域の真上に中部電力の浜岡原子力発電所がありまして、今年になって5号基が動き始めました。で、すでに4、5、大分時間、年を経た4,5まではもう動いている訳です。

でこれはまあ、日本の場合、53基の原子炉が今ありますが、地震には絶対安全だということになっております。それから中部電力も浜岡の原発は東海地震には絶対耐えられるとまあおっしゃる訳ですけども、地震学的に見ますと、いろいろ疑問点はあります。想定の地震、あるいは地震の揺れがまだ不十分なのではないかというようなことです。

アメリカでは地震現象というのは、地震というのは原子力発電所にとって一番恐ろしい外的要因であるというふうに考えられております。といいますのはですね、普通、原発の事故というのは単一要因故障といって、どこか一つが壊れる。

で、その場合は多重防護システム、あるいはバックアップシステム、安全装置が働いて、大丈夫なようになるというふうに作られているわけですけども、地震の場合は複数の要因の故障といって、いろんなところが振動でやられるわけですから、それらが複合して、多重防護システムが働かなくなるとか、安全装置が働かなくなるとかで、それが最悪の場合にはいわゆるシビアアクシデント、過酷事故という炉心溶融とか核暴走とかいうことにつながりかねない訳であります。

浜岡原子力発電所も600ガルという強い地震の揺れに耐えるから絶対大丈夫だと中部電力が言っておりましたけども、今年の1月28日には社長さんが記者会見されまして、念のために1000ガルという揺れまで耐えるように耐震補強工事をしますということになりまして、ですからどこまで丈夫にしたら大丈夫なのかということははっきりしている訳ではございません。
(参考ブログ■東京新聞・補強箇所記事、中電より回答:1000ガルに根拠なし)

で、万ゝが一ここで地震によってですね、東海地震によって、浜岡原発が大事故を起こしまして、大量の核分裂生成物、その炉心に溜まっている核分裂生成物が外部に放出されますと、これは例えば浜岡の3号基が110万キロワットの発電能力を持っていますけども、そういう原子炉を1年間運転すると、広島型原爆の700発から1000発分のいわゆる死の灰が溜まると言われています。

そういう物の何%か何十%か、まあ事故によってずいぶん違いますけども、そういう物が放出されますと、まあようするにチェルノブイリの原発事故のようなことが起こる。で、近くに住んでいる住民は急性放射能障害によってすぐ死ぬ、それからやや離れたところでもですね、パーセンテージが減っていくだけでそういうことが起こる。

シミュレーション「浜岡2号機がメルトダウン」した場合の放射能拡散分布
さらに、放射能雲、死の灰の雲が、まあ御前崎の場合は南西の風が吹いていることが多いんですけれども、その場合には、清水、静岡、沼津、三島、そういうところを通って箱根の山を越えて神奈川県、首都圏にも流れてくる。これは気象条件によります、風の早さなんかによりますけども、まあ12時間くらいすると首都圏にもやってくる。で、それで雨が降ったりしますと、放射能がその雨粒に付いて、降ってくる訳です。

私が原発震災といいますのは、決して地震による原発の事故と言う単純な意味ではありませんで、仮に東海地震によってですね、新幹線が脱線転覆するとか、まあ建物がいっぱい倒れる、燃える、そういうことで1万人の方が亡くなるとします。で、地震ではない時に、平常時に仮に万一、浜岡で大事故が起こった時に、近隣住民が1000人死ぬとします。放射能で。で、それが同時に起こったら、じゃあ死者は11000人かというと、決してそうではない訳ですね。

放射能から避難しようと思っても、地震の被害で、津波や液状化で道路、橋はずたずた、建物はたくさん倒れて道路はふさいでいる、ということで、逃げようにも逃げられない。浜岡のその原発事故に対処しようと思っても、対処できない。一方、新幹線が脱線転覆して閉じこめられている、あるいはもう無数の家屋が倒壊してその中にまだ生きているけども閉じこめられている。

そういう人たちを、普段であれば、まさに神戸の時のように、まああの時はちょっと時間が遅れてしまった訳ですけども、それこそ自衛隊やボランティアが駆けつけて救出するということができるわけですけれども、非常に強い放射能がある訳です。襲ってくる訳ですからおそらくそれは非常にやりにくい、できないんでは、まあどうなるか分かりません、決死隊が行くのか何か分かりませんけども。

さらには、通常の震災による生き埋めの人、救出できる人が見殺しになるんではないか。そうすると死者が数万人にも十万人にも及ぶわけです。ということが東海地方で起こりかねない。さらに東京に目を移しますと、そのやや長周期の振動で超高層ビルや何かが被害を受けてですね、大勢の人がブルーテントで地面に避難しているというような、そこへその放射能雲がやってくる訳です。かなり気象条件によっては東京でも放射能レベルが高いものがやってきます。

で、そういう場合、本来、人々は密閉された建物の中に避難すべきでなんでありますが、怖くて避難できないですし、避難してても水がなんにも無いから暮らせない。ということでこれは大変なことになります。で、だいたい東京あたり、もっと遠くまでですね、長期避難しなければなりません。

急性死亡はしませんけれども、そこにとどまっておりますと、対外被爆、体内被爆というものを受けて、長年のうちにはがんで死ぬ恐れがある。また、子孫に遺伝的な影響を与える。ということで避難しなければいけません。このしかし、膨大な首都圏の人間がどうやって避難するのか、それは大変なことであります。

で、そういう首都圏をですね、例えば翌年、今度東京直下地震が襲うと、そうするとその放射能のために修理、本格的な修理もできないでいた、壊れた、損傷した超高層ビルなんていうのが非常なダメージを受けて弱くなっていますから、これがもう轟音を建てて崩れるということが起こるかもしれない。というわけでさらにその災害が増幅される。で、そもそも東京は放棄せざるを得ない。首都を喪失する訳です。

そこに至るまでの静岡県や神奈川県という国土ももう長年人が住めない、土地が喪失、国土が喪失される。そもそも水源が汚染されますから水が飲めない、人が暮らせないということになります。で、まあ、これは日本の衰亡に至るであろう。だいだい東海地震が起こった途端に世界のその国際市場、日本の国債が暴落するとか、で、世界経済は混乱しますし、大変なことだと思いますが、この原発震災が起こればこれはもう本当に物理的にも社会的にも日本の衰亡に至りかねないと思う訳です。

で、こういうことがすべて同時に起こりますと、本当に大変な訳で、これにどう対処したらいいか。これはですね、もうあの地震防災対策ということでは凌ぎきれない。中央防災会議が平成15年の5月に東海地震対策大綱というものをたてまして、例えば事前に自衛隊がどこへどこの部隊を投入するというような計画をきちんとたてておいて、それに従って、発災した場合の対応をするということを決めるというのをやりましたけども、この浜岡原発震災が起こればそういうものは吹き飛んでしまうわけです。

結局私は、現在の日本の国土とか社会の情勢、非常に地震に弱くなっていて、例えば地方の小さな山村とか地方都市もですね、地震に襲われた時、本来はそこが自立して、完結して、震災後の対応をしなければいけないんですけども、そういうことができないような状況になっている。

■地震と共存する文明を

ということで、私たちの暮らし方の根本的な変革が必要ではないかと考えています。これは決して地震とか自然災害に対して受け身、消極的にやむを得ずやるのではなくて、これ以外のあらゆる問題に通じると思います。現在、まあ日本でも世界でも二十一世紀の非常に大きな問題でありますエネルギー、食糧あるいは廃棄物、環境、そういった問題にすべて通じることである。で、あの私の前の話の地方分権にも通じることだと思います。

そもそも日本列島に居る限り、地震と共存する文化というものを確立しなければならない。つまり、従来は自然と対決する文明で、それに対して最新技術でもってバックアップしようという考え方でしたけれども、自然の摂理に逆らわない文明というものを我々は作っていかなければならないと思います。

要するに開発の論理、あるいは効率、集積、利便性の論理、それから東京一極集中、都市集中の論理、そういう物をやはり見直してですね、保全とか小規模、多極分散、安全と落ち着き、地方自立、国土の自然力と農村漁村の回復、といったようなことをキーワードにして、根本的な変革が必要であると、まあその地震災害を考えると、私は強く思います。

なお、原子力発電所に関してはですね、これはまあいろんな他の問題もあるわけですけども、本当に危険でありまして、浜岡だけではありません。例えば若狭湾に十三機の商業用原発がありますけれども、ここも地震の危険性が高いところであります。

で、そういうことからして、全国の原子力発電所の原発震災のリスクというものをきちんと評価してですね、その危険度の高い物から順に段階的に縮小する、必然的に古い物から縮小されるということになると思いますので、そういうことを考えない限り、大変なことが起こって、まあ世界が一斉に救援に来て、同情してくれるでしょうけども、逆に世界中から厳しい非難を浴びるということにも成りかねないわけで、こういうことを急いでやることは日本の責務だろうと思います。

以上です。どうもありがとうございました 」




posted by 究明 at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月19日

福島原発 42 オンカロ 〜人類の宿命・欲深く短く〜

昨夜、非常に興味深いドキュメンタリーを見ました。NHKBSの「地下深く永久に・核廃棄物10万年の危険」
予告編がありました。以下です。


フィンランドのオルキルオト島(OLKILUOTO)にある放射性廃棄物最終処分場 「オンカロ」(フィンランド語で「隠し場所」) を紹介しています。廃棄物処分場が決まったのは、いまだに世界ではここだけのようです。10万年間の静かな眠りを目指して。

世界には高レベルの放射性廃棄物は少なくとも25万トンあり、これから無数の「オンカロ」が必要になるようです。果たして日本には理想的な場所があるのか?しかし、その体積は意外に小さいのです。ウラン80トンは2.2mの立方体と原子力発電所で聞いたことがあるので、日本全体ではたぶん8mの立方体。全世界では32〜33mの立方体です。大き目のビルか船くらいなものです。地球の体積からすれば、実に微々たるものですが、この毒性がいかに強烈かということですね。

Olkiluodontie.jpg


何故、この場所に決めたのかというと、ここは18億年前の地層でこれからも変化がないであろうということらしいです。島という条件もあったかもしれない。しかし、地図でよく見るとほとんど陸続きみたいなところです。しかも大海にある島ではなく、ボスニア湾内。首都ヘルシンキから200キロ。

心配は地下に変化はなくとも、これからさき地上で何が起こるかわからないこと。さらに、6万年以内に氷河期が来るので、そのときにどういう変化が起こるか?

数百年は人類は近寄らないとしても、数万年先になると、もうわからない。人間が進化しているのか、一度絶滅して少人数から再生した人類がいるのか、あるいは別の星から誰かが来るのか?細菌や虫くらいしかいないのか、、それなら、硬い地層までいかないのでいいかもしれませんが、、もしその後、その生物が進化して、人間モドキができたら、、、

それにしても、今現在、人類に恐怖を与えつつウランを使い、一方で数万年先の生物の心配をしているというのも、 何だか変な話です。しかし、とりあえず人類が存在するであろう数百年は眠っていてほしいだけかもしれません。

ですから、本気で考えているのかどうかわかりませんが、どうしたら人類がここに近づかないか?を検討しているのです。
二つの案があり「この場所は非常に危険で、怖くて、人類にはまったく無駄な場所なので近づいてはいけない」というような言葉や絵を置いておくというアイデアと、一方で忘れ去るようにする方法と。
DSC00816.JPG
これは貼り付けるマークの一案のようですが、数万年後の人が「扇風機、箸に笑顔、急げ」と取れば「冷房設備のある部屋で美味しいものがある。右へ急げ」と解釈しないでしょうか(笑)。これは我々だけが持つイメージであって、アイデアがとても貧しいです。もっと創造性と想像性のある人に任せないと、お役所仕事ではできません。

宝物や宝石があるような場所に行き着くには、いろいろな困難がつきまとうというイメージが映画などにはよくありますが、そういうイメージがもし未来の人類にあれば、危険であるという表示があればあるほど、行きたくなるでしょう。だから、完璧に元に戻して跡を残さないことが大事ではないかと思いました。あとはそこに至るか否か、運命に任せるしかないでしょう。

ウランを見つけ、それを使ったのは現代の我々にはパンドラの箱を開けたことになったのですが、将来の人類にはこの「オンカロ」がパンドラの箱になるわけです。

それを開けたときに、未来の人類は20〜21世紀の人類がいかに悪質だったかを知るのです。とんでもない先祖がいたのだと愕然とするでしょう。我々は未来の人たちに何もいいものを残せなかった、逆に猛毒を残した実に先祖らしくない、大変迷惑な存在なのです。せめて、「我々は馬鹿でした、何故ならこれこれこんな悪いことやあんな悪いことをして生きていました。近いうちに絶滅してしまうかもしれません。みなさんはそんなことをしないように生きてください」と言葉でも残せたらダイヤモンドより高価だと思いますが、たぶんこの貴重な助言を聞く人は少ないでしょう。

未来の人類も好奇心と欲望に負けて、開けてしまえば、同類。いつまでたっても、人類に進歩はないというわけですが、開けないという選択をするような意気地のない人類もちょっと情けない気もします。

常に人類は知性込みの欲望によって世界は滅びるようにできているのかもしれません。

ビデオの中で岩盤を掘っている様子を見ていて思いましたが、こんなに地球の中身をズンズンつついていいのかなあと。地球という生命をつついているように感じました。地球という生命が人類とともにある時代は常に、「欲望のままに、太く短く生きる」というのが、一般的な生き方かもしれません。人によっては細く長く生きる人もいますが、人類全体ではやはり「欲深く、短く」生きているのでしょう。

また、別な考えとしてここに埋められる大量のウラン、プルトニウムが数万年後の人類に宝である可能性もなくはありません。別のドキュメンタリーでチェルノブイリでの研究ではネズミにわずかの放射線をあてると、放射線の免疫ができるという結果が出たと記憶しています。もしかして、将来放射線に強い人類が存在している可能性もあります。そうなれば、本当に貴重なエネルギー資源になるかもしれませんが、あくまで希望的予測です。
posted by 究明 at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月17日

福島原発 41 被爆医師の話

4月24日に 「 原発なしで暮らしたい100万人アクション in ヒロシマ」 という反原発集会に招かれた肥田舜太郎さんの講演内容です。肥田さんの話からすれば、先日の当ブログの広島被爆報告は甘かったと反省しています。また、原爆資料館でも、放射線影響研究所でも、真実に近いものは見えてこないようにも思えます。研究所は無論ですが、資料館のほうも実はアメリカの指示で作られたのではないか、あるいは相当の干渉があったのではないかと感じています。

肥田さんの話は非常に重く、このブログの内容の中でも最も読んでほしいものです。


肥田 舜太郎(ひだ・しゅんたろう)
1917年広島生まれ。1944年陸軍軍医学校を卒業、軍医少尉として広島陸軍病院に赴任。1945年広島にて被爆。被爆者救援にあたる。全日本民医連理事、埼玉民医連会長などを歴任。現在、全日本民医連顧問、日本被団協原爆被害者中央相談所理事長。自身の被爆体験を原点に、被爆者治療と核廃絶運動に関わり続け、今もなお各地での精力的な講演活動は続いている。著書 『広島の消えた日―被爆軍医の証言』、『内部被曝の脅威 ちくま新書(541)』など。

え、みなさん、こんにちわ。私は今ご紹介いただいた、肥田舜太郎という内科の医者です。94歳ですから、あんまり、確かなように話すことが出来ないかもしれませんが、みなさんに、みんなが教えられていない、広島長崎原爆の本当の被害の中身を、短い時間ですが、簡単に分かるようにお知らせをします。ご承知のように原子爆弾は放射線のエネルギーを元にした爆弾です。今までの日本、世界中の人々が持っていたどんな兵器とも全く違う、放射線というものを燃料に使って爆発させる。

ですから、その被害を受けた人は、やけどをしたり強い爆風で吹っ飛ばされたり、する被害の他に放射線が人間の体を色々と壊します。直接爆発した下にいた人は、いわゆるピカを浴びた人は、頭の毛が抜けたり血を吐いたり、体に他の病気では出ない紫色の斑点が出たり、特殊な5つの症状で、直後に頭の上で爆発した放射線を浴びた人はたくさん死にました。ところが、放射線は爆発したその町に残っていて、1つは、地面の上に降り積もっていた放射線の粒子、粒を人間が触ったり歩いて飛び立った誇りとして吸い込む。

また水源地が侵されて水の中にたくさんあるのを飲む。それからあのきのこ雲という舞い上がったあの雲は、爆発の時に参加しなかった生のままのプルトニウムとかウラニウムという、放射線の粒があの中にいっぱい詰まっていて、それがいっぺん成層圏まで舞い上がります。しかし小さな粒でも重みがありますから、降ってくる。

だから後からオヤジを探しに街に入った、四日後に妹や弟の様子を見に入った、自分は爆発とは何の関係の無い人が後から街に入ったために広島でも長崎でも今の医学では診断の出来ない不思議な病気がおこって大変苦しみました。それで大部分の被ばく者は、今から10年ほど前から今もそうですが、50年60年経ってから癌や白血病という悪性の病気で、今、どんどん死んでいます。

つまり、戦争の終りに被爆をした人が、60年も生きて、その生きてる間も、健康で過ごせたのではなくて、しょっちゅうお医者さんに行って入退院を繰り返す。だけども病気の本体はよくからない。そういう事で苦しんだ人が最後はがんや白血病で命を取られる、放射線はそういう性質を持っているのです。

ところが落としたアメリカは直接ピカを浴びて、やけどをしたり大怪我をした人たちがそういう強い放射線で殺される、これは隠すことが出来ないんで、そのまんま認めたんですね。ところが後から街へ入った人が、今の医学ではわからないいろんな病気で苦しんだということを聞いても、それはその患者を診た医者が、原爆のことを悪くいうためにデマを飛ばしているんであって、体の中に入る僅かな放射線は全然害がない、ということを、広島に爆弾を落としてから1ヶ月と2日目、アメリカのあの爆弾を作ったグループの一番TOPの人から2番目という偉い軍人が来て、まだマッカーサーが日本へ上陸する前に焼け残った東京の帝国ホテルの前に、外国から来ているジャーナリストを集めて、つまり微量な放射線は体に入っても何にも害はないんだということを世界に向けて放送をし、日本の政府に向けてもそれを承知しろと。

で、広島長崎で被害をうけた被ばく者は、アメリカの軍事機密である原子爆弾の秘密の一部を自分の体で知ったわけだから、これはアメリカの軍事秘密だから絶対に人にしゃべってはいけない、それから書いて残してもいけない、もちろん写真や絵で書いてもいけない、もし違反した物は厳罰に処すと、占領政策の最初にそれを日本で宣言したんですね。だから、広島長崎で被ばくをして、兄弟も親もみんな死んじゃった、財産も亡くなった、行き場もない、そこら辺で倒れて寝っ転がっていたたくさんの被ばく者が、私は広島長崎で原爆を浴びてとても今困っています、助けて下さいっていうことが言えなくなった。

これはアメリカが日本に原爆を投下したことも大変な罪悪ですけれども、それにもまして、戦争が終わって、自分の落とした爆弾で、医学でなおしようもないという大変な病気を追っている被ばく者に生きる道を閉ざすような大変悪いことをアメリカはしました。それは自分だけが持っている原爆という新しい爆弾の秘密がよその国に漏れることを非常に恐れたからです。みんなも知ってるように、アメリカ軍は戦争が終わってから7年間、アメリカの鉄砲を持った兵隊で、実際に軍事占領をしました。私たちは戦争で負けた上に、食べ物もない、うちも焼けてない、という中から日本の国を新しく作るために一生懸命働きました。私は医者ですから、自然に被爆者をたくさん見ることになります。

日本の医者の殆どはアメリカの言う事をそのまま信じて、後から街へ入った被ばく者が、かったるくて動くことが出来ない、他はなんともないんだけども、元気で働いていたら、ある日突然、大変なダルさがおこって会社へ行けなくなった。3日も4日も続いてやっと軽くなったから会社に行ったら、その翌月また同じことがおこって、要するに会社や工場で働き続けることが出来ない、という患者がいっぱい出たんですね。ところが日本の医者は、大学の教授から街の先生から、特に広島長崎の医者はみんなそうでしたが、アメリカから特に被ばく者を一生懸命診るような医者は、なにかアメリカに含むところがあると考えると、睨む、お前たちはそういう意味でアメリカから目をつけると言われて、被ばく者を親切に診るということも困難になった。

つまり、他国の軍隊に占領されて、自分の国の政府も役人も何の役にも立たなくなった、そういう状態に、私たち日本人は一度、7年間苦しみを味わいました。私は銀座で、酔っ払ったアメリカの兵隊が数人で、公然の場所で、女性をレイプする現場を見たことがあります。日本の警官がそばに立ってても、ちょっとでも問い詰めれば(?)、殴り殺される、そういう占領を我々は受けたのです。しかも、今の医学では全く診断も治療もできない、新しい原爆病という病気、この病気の患者を研究をすることも、日本の学者は、禁じられました。

日本の政府は、困っている被ばく者をなんとか生活させるために法律を作ってなんとか援護をするということも禁じられました。彼等は日本アメリカの軍事機密を知っているまだ敵性の国民なんだと。それを日本の政府が特別に面倒をみることは許さない、こういう占領が続いたのです。でもそれは7年前(後?)に終わりました、しかし、その直後あと、皆も知っている日米安保条約というアメリカがおこす戦争には日本が全力を上げてこれを助ける、そういう今の安保条約という条約ができて、日本の政府は今でも、日本を守ってくれるアメリカの核兵器が不利になるような運動を一切してはいけない。

まだ今の政府はそういう方針を持っています。私が皆さんに言いたいのは、放射線の、皆さんは今度東北で福島の原発が事故を起こして、たくさんの人が今、うちにも帰れない、せっかくいたら外へ出て行けって言われるような目に今あってます。原発の、から漏れてくる、放射線も、原子爆弾でみんなが浴びる放射線も、放射線はおんなじものなのです。全然違わないんです。プルトニウムとウランという2つの放射線分子を燃料にして熱を作って電気を起こしている。だから事故を起こしてこれをとめられない。

皆さんはエネルギーを沢山知っています。一番目にするのは火ですね。これはエネルギーですね。ところがこれはマッチの火はもみ消せば消える。ライターもスイッチをこすれば消えてしまいますね。あらゆるエネルギーは、他のエネルギーは、消すことが出来ます。ところが放射線のエネルギーは絶対に消すことができないんですね。あれだけの事故を起こしたあの原子力発電所も、あそこで燃やしたウラニウムという原料がそのまま熱を持って燃え続けるのを消すことが出来ないんです、人間には。そういう難しいエネルギーを普通にはそこら辺にはないのを、無理やり特別な化学の方法で無理やり引っ張り出した。

引っ張り出したことはいいけれども、最初に使ったのは人殺しの爆弾に使ったと。そしてその機械が戦争が終われば、工場はそれを、もうつくりつづける必要が無くなっちゃう、なんとか使えないかって言うんで、無理やり電気を起こす機械にして世界に売ったわけですね。それを買った、買わされた日本が飛びついて、それで電気を起こし始めた。事故が起きなけりゃいいですよ。でも今度みたいに一変事故が起こったら、もうどうしようもないんだ、あれ。埋めちゃうわけにもいかん。海へ放り込むわけにもいかん。どうしようもないんだ。でっぱなしですあれ。放射線が。だからあれはごくわずかだけれども、ずーっと毎日朝から晩まであの工場の屋根から上へ空中へ出て行く。水の中にも出る。それはなくなりませんからね。貯まるんです。どんどんどんどん。

だから東北のあの工場の真上に、ドンドン出る放射線はそのまま風に乗って好きなとこへ行きます。そして地面に降る。降ったら地面に留まって、そこはもうお米も作れない。商売には使えません。第一、そのそばへいけば被曝をします。そういうふうに今東北は、日本の国が東北という部分だけ破壊されてしまったと。極端に言えばそういう状態が今起こっている。ところがテレビに出てきて、知ったような解説をする学者がたくさんいます。彼等は放射線を作る側、あの放射線を作るのは簡単には出来ないんですがね、だからアメリカから今ウラニウムを買ってきて、やってるわけだけれども、あれを作る側の学問をやってきている人がでてるんですね。あそこへ。

ところがこの放射線が人間にあたったときに、それが人間がどんな変化を起こすか、ってのは何にも知らないんです、彼等は。だから直ちに心配なことはおこらない。そりゃそうですよ、今日被ばくしたら明日病気になる、そんなことはないんだ。でももう現に東北では、下痢が始まっています。さっき此処に出られた被ばく者の方が、お母さんも、妹も、弟も自分も下痢が始まったとおっしゃいました。最初の症状の一つに下痢が始まります。でこれは今の普通のお薬では止まりません。

だからあたくしが一番心配してるのは、あの今東北で本当に苦しみぬいている、それで長く住んでいるうちから遠い不便なところへ行って、隣の人とはボール紙一枚で仕切られたところで、もう1ヶ月以上生活してるんですねえ。でこの人達がなめた苦しみは、今のところは不便なところで寝てるっていうことで、年寄りが病人が、いろいろ死なれたり、病気が悪くなったりしてられるけれども、元気なものも含めて、放射線の病気が始まってくるのは、おそらくこの秋から来年の春にかけて、たくさん出てくるだろうと、わたくしは想像しています。

でも、ま、仮に病気になった人を私の病院に入れて、この人の今の下痢は放射線の影響ですということを証明する学問がまだないんです。これが泣き所です。だから人をああいう目にあわせて殺した側は、完全犯罪だよね。30年後に癌で死んで私はあの時にあの被ばくをしたから、この病気になったんだ、なんぼ言っても、証拠を挙げられないんだ。今の医学は、それを見つけるところまでまだ行ってないんだ。

理由は、簡単なんです。あの放射線のつぶの大きさはね、皆さんが持っている定規の一番小さなメモリは1ミリメートルです。その1ミリメートルの60億分の1というのがウラニウムの粒の直径なんです。これが体の中に入って悪さをする。今の医学は、人間の体を分解して細胞という一番小さな命の単位のところで病気を見つける。これの60億分の1のところで今病気を起こしてるということは、それを見つける方法を持っていない。だから治す方法もなければ、消すことも出来ないという、特別なエネルギーをなんで選んで日本人の国の中で電気を起こさなきゃならないのかということなんだ。

みんなは知らないからあのほうがたくさん電気が起こるんだとか、他の奴より、えー、地球の空を暖かくしない、温暖化を防ぐからとかうまいこと言われて何となく、それで出来る電気で恩恵を受けてのうのうとしてるけれども、敦賀の原発の1つが今もし事故を起こせば、広島は人たまりもなくその影響の中に入ります。だから、私たちはもちろん核兵器はもうつくってもいけないし使ってもいけないという運動をします。だけどもこうなってみれば、原発だって許すことは出来ない。

私たちの仲間の日本人が一たび事故を起こせば何百万人という人が今東北で苦しむ。あの姿は皆さんの明日ではないということは誰も言い切れない。だから放射線というものはまだ人間が自由にコントロール出来ないエネルギーなのですから、これはもう掘り出すことをやめる、もちろんこれを使うこともやめるということが、人類が全体で長生きするためには、世界中がこれをやらなくてはいけない。

政府は、あの原発の事故を起こしたところから、20キロ30キロのところの人は悪いけど立ち退いてください、やっといいましたね。アメリカはこのニュースを聞いたときに、日本にいるアメリカ人に80キロ離れたところへ逃げろということをアメリカは言ってるんですね。もう翌日もうそういう発表している。それからフランスもドイツも日本に派遣している特派員、これは12日の朝には、本国から、大阪まで逃げろと、東京のとこは全部そう言われています。つまり、それだけ逃げていなければ、お前の将来はあぶないよということを、フランスもドイツもアメリカもよくしってるから、ちゃんとそういう放送をするんですね。

日本政府はひと月たってやっと、20キロ30キロのところを、恐る恐るあんた向こう行ってください、なんてとぼけたことをやっている。つまり何にも知らないんですよ、日本の政府は。金儲けだけを考えている。だから、私は今日わざわざ、広島へ此処へ来て、この中には山口県の新しくできる原発反対に協力している若い方が、いっぱいいると聞きました。

私も広島陸軍病院にいたときに、上関の婦人たちの健康診断を頼まれて、一度あの当時は村でしたけど、あそこへ行ったことがあります。穏やかな非常に景色のいいお魚の美味しいところですね。その漁場を追われて、今ほんとうに真剣になって、東電来るな、いやあの中電来るな、電気会社に反抗して頑張っています。とうとう力負けしてだんだん向こうのほうが有利になっているようですが、今度の事件があったので、会社が強引に進めるのを、ちょっと今、休んでるようですね。

だからこれからの日本の国民の戦い方一つで、日本の国から、原発は追い出すことはわたくしはできると思っています。そしてそういう力を集めて、核兵器を絶対に世界からなくす。皆さんはのん気な顔をしてるけど、今の政府民主党の議員の中にも、日本が原爆を持てという議員がもう60%を超えてるんですね。日本が核兵器を持って、もう一度よその国と喧嘩をすると、ゆうことを考えている議員が全体の議員の中で50%をもう超えてるんですね。だからみなさんがこれから、これからの自分たちの生涯、これから皆さんが持つ子ども、孫、その上に放射線の恐ろしさや不安を絶対に感じさせないような国にこの国を作り替える、これがわたくしが一番大切な事だと思っています。どうも長いことご苦労さん。

情報源 http://goldentamatama.blog84.fc2.com/blog-entry-827.html
posted by 究明 at 14:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月16日

福島原発 40 汚染された野菜を勧める人々

以下の情報源から、
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-538.html

福島の原発被災者たちは、「我々は東京に電力を送ってやるために、已む無く原発誘致を承諾した。だから、事故が起これば東電だろうが、政府だろうが、東京都の住民だろうが、国民だろうが福島の被災者に全額補償するのは当たり前だ」という主旨の抗議を続けています。表現はそうではなくても、言っている中身はそういうことなのです。そして、「我々の農業を救うために、都会の人間どもは我慢して俺たちの作った野菜を食べろ。なーに、多少被曝していても、政府の言う基準値以下だから安全だ」と言っているのです。

ブロガーより一言:

これは良心のある農家の人が言っているとは思えません。今回の原発事故以前から、良心のある農家の人は農薬が身体に悪いからと、いろいろ苦労して、時には何十年もかかって無農薬、化学肥料無しの野菜作りを目指してきました。そういう人々が「放射能汚染された、あるいは汚染の可能性のあるものを食べろ」とは言わないと思います。こういう発言をする無神経な人々は、農薬会社と官僚の癒着で、あるいはアメリカからの圧力に負けて政府が許した農薬を、元々たっぷり使う農家の人たちではないでしょうか。そして、自分の家族の野菜は別の畑で作るような、、、。人の良心と言うのは変わらないと思いますし、悪心もなかなか変わらない。

私は、関東や東北にいる自然栽培や有機栽培をしている農家を訪ねるための旅をしていて、3月11日に千葉で震度5強の地震に会いました。そのときも無農薬無肥料不耕起農法の田んぼの中でした。そういう人々に出会って共通して感じたことは、とにかく毒のあるものを食べてはいけない、食べさせてはいけないという優しくも頑なな心なんです。本当にそういう人々に会うと、こういう人も世の中にいたんだとほっとします。

そういう人たちが、今放射能まみれの土地で途方にくれているのは本当にやるせない気持ちです。これからは無農薬どころか、今度は土から放射能汚染物質を取るという全く別の農法を確立していかねばならない、あるいは他の土地に移るか。どちらにしても、大変なことです。しかも、長い年月の末に無農薬農法に成功した人々の大半は60代、70代、80代の人々です。

でも、そういう良心のある農業をしている人はほんのごくわずかなんです。その割合は政治家や官僚と同じかもしれません。結局どの分野でも、良心を持って仕事にあたる割合が極少ということが、大きな問題でもあります。震災復興のお金よりも、日本人の良心の復活のほうが大事だと思います。良心のない復活は、元の木阿弥。

そういう人たちの政策も野菜ももういりません。



img_77736_61309394_0.jpg


                 良心農家の一人 岩沢信夫さん


posted by 究明 at 09:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月14日

福島原発 39 核爆発か

今日は海外からのテレビ情報です。欧州放射能危機委員会(ECRR)の科学担当幹事が福島の爆発の一つは「核爆発だったとみています」と。

当ブログ、2011年03月28日の「福島原発 3 ?爆発」http://untouchable911.seesaa.net/article/192943970.html

で「原子爆弾炸裂じゃないでしょうね、、、。」と書いて、ちょっと心配していたのですが、どうもやっぱり核爆発みたいですね。日本人で当時明言できる人がいなかったのか? 一度も核実験したことがないし、判断つかなかったのか、言い出すのが怖かったのか、、、とにかく数百万人が放射性物質を吸い込んだことでしょう。実は私も割りと近く(200キロ)にいて、被曝者当確かもしれません。




核爆発と思われる映像

posted by 究明 at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月11日

広島 V

広島原爆資料館を訪ねた理由の一つは「広島の原爆投下は事前に日本側にわかっていた」という内容を確認するためでした。しかし、資料館では全く把握していない様子でした。後日、詳しい内容を連絡すると言って帰りました。証言者も高齢になり、もし調査するならば、できるだけ早くしてほしいと思います。

以下の転載記事は「軍部の一部は事前に広島原爆投下の日時を把握していた上に、米軍に協力して爆心地近くに子供を含む数万人を集めた」という信じられないような内容です。

文章のいくつかを転載します。

14G.JPG


情報源 http://satehate.exblog.jp/9381417

一九四五年七月九日広島

各地の放送局に波長を合わせたラジオが一〇台以上も置かれていたが、その部屋の中は天井に取り付けてある扇風機の低くうなる音の他は、ほとんど音がしなかった。それぞれのラジオは、その前に坐っている人のイヤフォンにしか音が伝わらないようにしてあった。そこにいる人がやっていることは、日本の他の人間がしたら死刑になるかもしれないことだった。彼らはアメリカの放送を聞いていたのである。彼らはラジオのモニターであった。二四時間ぶっ続けに、太平洋およびそれよりまだ向こうの地域の放送を聞く仕事の、午前の班であった。これは畑元帥の第二総軍司令部の通信部の一部であった。

・・・・・・・・・・・・・

大屋君が、そういえば妙な新兵器の海外放送を聞いたが、それかもしれんという。この海外放送は実は大本営にはないしょで、情報の大屋君が主として女性の二世を二十人ほど集め、鯉城に近い浅野候の別邸に傍受所を設けて、内外の動きを見ていたのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

テニアンから刻々と入る情報で、「八月六日八時十五分」の投下時刻を正確に知ると、畑元帥と大屋中佐は大衆動員(引用注:八月三日〜八月六日、義勇隊三万人、学徒隊一万五千人)を原爆中心地近くにかけ、大阪から鹿児島までの将校たちを八月六日午前八時(これは九時に変更される)に爆心地近くの陸軍の社交場・偕行社に集まれとの司令官命令を出すのである。戦争終結に導くためのスペクタル・ショーの演出をやってみせるのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モニターたちは、遠くはグアム島から発せられるアメリカ軍の命令の放送を聞こうと耳を澄ました。その命令は多くは暗号だったが、そうでない生まのものもかなりあって、すぐに役立つような情報が手に入ることがあった。この傍受には軍のラジオ通信ばかりでなく、B29の通信兵が離陸直前に行なう簡単なラジオの言葉も入った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

モニターを傍受したテストの回数で、空襲にやってくる敵機の数をおおよそつかむことができた。モニターはその報告を上司に渡し、上司はそれを通信司令室へ送り、そこから西日本全体の防空組織へ情報が流された。それだけのことがわずか数分間でできた。  

爆撃機が日本の上空に接近すると、モニターは乗員同士の断片的な会話の交信をキャッチし、上司はそれによって爆撃機が日本のどの地域を攻撃するつもりかの見当をつけることができた。そういう情報は海上の艦船同士のラジオ通信の傍受記録と一緒にタイプされ、あとで分析された。畑元帥と大屋中佐はそれをもとにして、敵の兵力と意図とを驚くばかり正確に察知することができた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

原爆の情報はすべて、畑と大屋の二人で闇のうちに処理されたのである。どうしてか?劇的な演出で、多くの広島市民に死んでもらうためである。スペクタクルが必要であった。天変地異に比すべき出来事が演出されなければならなかったのだ。

スティムソンは天皇にそれを期待したのである。天皇の特命を受けた畑は、大屋を三笠宮と有末のもとから強引に呼び寄せ、演出を担当させたのである。

原爆投下を事前に多くの人々が知っていたのである。どうして第二総軍においておや、である。あの東京ローズの放送も、畑と大屋の情報が有末のもとへと伝わり、甘く美しい声に乗って、テニアンの原爆機の担当者たちの胸を強く打ったのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

畑元帥とテニアン島のルメイ司令官、そしてグローブス将軍、そのボスのスティムソン陸軍長官が、日本側に求めてやまなかった準備工作である。だから、夏の朝、八時ごろから子供たちが駆り出されて、強制疎開という名の瓦運びなどをさせられたのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以上です。


ブロガーより:

この話を近所の人に話したら、似たような話を聞いたことがあるというので、その似たような話をした人に直接会いに行きました。その人は4,5キロしか離れていないところに住んでいる85歳の老人でした。老人は当時広島の兵器学校の生徒でした。兵器学校ですから、非常に優秀な人ばかりが集められており、その学校を卒業するとすぐに下士官になれたそうです。

8月5日、つまり原爆投下の前日に校長が全校生徒に「新型爆弾が投下されそうだから、全員で避難する」と言い、60キロ北東にある三次市に行ったそうです。三次市に着くと、そこにはすでに事前に準備された建物がありました。翌日に広島に原爆が投下されるわけですが、本来ならば20歳前後の若者ですから、すぐに救援に駆けつけるべきところなのに、何日か留め置かれたようです。核爆弾ということさえわかっており、兵器開発の卵を放射能汚染にさらしたくないということであったのか。

この実話からも、原爆投下は軍部の一部ではすでにわかっていたと思われますが、それを一般国民に知らせない姿勢は、今現在の政府に通じるものがあるように思います。


posted by 究明 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月10日

広島 U

2G.JPG

広島の原爆資料館に行ったのは、今回の福島原発事故のこともありますが、それ以前にネットで見つけた「原爆投下の場所日時は日本側に事前にわかっていた」という情報と、それを裏付けるようなことを近所に住む老人(元兵器学校生徒)から聞いたからです。さらに、原爆投下は戦争をやめさせるためのものであったのかどうか?をさぐるために。

もし、日本側に戦意喪失させるためだけならば、被害者を出さない方法はあります。ヤクザのように脅せばいいのです。恫喝で十分です。もし、アメリカが人命を尊重するならば、まずはそういう方法を取るはずなんです。

日本海の沖合いに原爆を落として「こんなにでっかい爆弾できました。それでも戦争続けますか?」と。それでも、やる気満々ならば、さらに日本領土に近い近海に落とす。それを二度三度やっても、日本が降参しないような馬鹿ならば、つける薬はないので、日本全滅してもしょうがありません。

たぶん、一発目で降参するでしょう。放射能は撒かれるかもしれませんが、人的被害は最小で済みます。長崎の一発分をアメリカも得するわけですから、そのほうが経済的でもあったはず。(いや、それどころか広島のウラン爆弾とは種類の違うプルトニウム爆弾を降伏する前にどうしても長崎に落としたかった)そういう選択をしなかったアメリカはいったい、何を考えていたのか?

原爆で人体実験をしてみたかった。それに尽きると思います。東京を始めとする日本の大都市には大規模な空襲が何度もあったのですが、広島はその被害がほとんどありませんでした。原爆のための処女地にしておきたかったのです。その意図があったことを、原爆資料館の展示で確認しました。

原爆投下後、日本は降伏しますが、9月8日にはアメリカの調査団が広島に入ります。マンハッタン管区調査団とアメリカ太平洋陸軍軍医調査団。この調査団は広島市民に非常に悪評でした。何故なら、病状は見ても治療はしなかったからです。つまり、モルモットとしてみていたということです。

さらに、1946年に現地調査機関ー原子爆弾傷害調査委員会(ABCC)設立。1948年ABCC呉研究所完成、1949年ABCC広島研究所臨時施設開設。1975年広島に放射線影響研究所(RERF)創設。これらの研究所に日本側は協力させられます。費用はアメリカ側です。ただし、75年以降の放射線影響研究所はアメリカの財政悪化のために、折半になったようです。

この放射線影響研究所は全盛期は1000人もの人が働き、2万人の人間モルモット搬送用ジープが50〜60台あったとか。今では5000人に対して200人の人が働き、そのうち20人ほどがアメリカ人です。この20人に訊いてみたかったのです。「戦争を終わらせるための原爆だと信じていますか?」と。しかし、一人も会わせてくれませんでした。

アメリカが爆弾を落としておいて、調査するために被爆国に研究所を作るなど、あまりにも日本人を馬鹿にしたやりかたです。この矛盾に日本の関係者は何も言わなかったのか?負けた国だからしょうがないのか?日本人としてのプライドに欠けていると思います。

殺人あるいは半殺しにした加害者が家族の元へやってきて、「どんな具合ですか、見せてください。すごく興味があるんです。研究したいんです」ということです。ひどい話です。たとえ、彼らに治療する意志があったとしても、家族は加害者に直してほしいとは思わないでしょう。

何と無神経なアメリカ国でしょうか。何と哀れな日本国民でしょう。

そういう虐げられた関係は未だに無くならずに存在する。それに我々は気づかねばならないと思います。

しかし、原爆に限らず、一般市民を標的にした大都市への米軍の度重なる空爆は明らかに残虐性においては、ナチスに引けを取りません。

以下は広島の被爆者に関してのものです。

●広島で女学生(14歳)のときに原爆にあい、現在も原爆後遺症で苦しむ詩人の橋爪文さんは、「ABCC」(原爆傷害調査委員会と訳されたアメリカ軍施設)について、次のような恐ろしい事実を述べている。

まさにアメリカがやったことは、「人体実験」だったといえよう。
 
「私は広島の生き残りのひとりです。 〈中略〉 ここで、ひとつ触れたいことは『ABCC』についてです。これは日本でもほとんど知らされていないことですが、戦後広島に進駐してきたアメリカは、すぐに、死の街広島を一望のもとに見下ろす丘の上に『原爆傷害調査委員会』(通称ABCC)を設置して放射能の影響調査に乗り出しました。そして地を這って生きている私たち生存者を連行し、私たちの身体からなけなしの血液を採り、傷やケロイドの写真、成長期の子どもたちの乳房や体毛の発育状態、また、被爆者が死亡するとその臓器の摘出など、さまざまな調査、記録を行ないました。

その際私たちは人間としてではなく、単なる調査研究用の物体として扱われました。治療は全く受けませんでした。そればかりでなく、アメリカはそれら調査、記録を独占するために、外部からの広島、長崎への入市を禁止し、国際的支援も妨害し、一切の原爆報道を禁止しました。日本政府もそれに協力しました。こうして私たちは内外から隔離された状態の下で、何の援護も受けず放置され、放射能被害の実験対象として調査、監視、記録をされたのでした。

しかもそれは戦争が終わった後で行なわれた事実なのです。私たちは焼け跡の草をむしり、雨水を飲んで飢えをしのぎ、傷は自然治癒にまかせるほかありませんでした。あれから50年、『ABCC』は現在、日米共同の『放射線影響研究所』となっていますが、私たちはいまも追跡調査をされています。

このように原爆は人体実験であり、戦後のアメリカの利を確立するための暴挙だったにもかかわらず、原爆投下によって大戦が終結し、米日の多くの生命が救われたという大義名分にすりかえられました。このことによって核兵器の判断に大きな過ちが生じたと私は思っています。」
情報源http://hexagon.inri.client.jp/floorA4F_ha/a4fhc700.html

その他、「原爆投下、市民殺りくが目的ー米学者、極秘文書で確認」というサイトもぜひ、お読みください。以下です。
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/atomic_bomb.html

9G.JPG


ブロガーより:今回の20マイクロシーベルトに関して、人体実験が再び再現されたのではないかという疑った見方もあります。以下のブログより。
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-522.html

原子力安全委員会、保安院、政府もICRPの定めた基準値を唯一絶対の「権威ある基準」と信じ込んでいますが、実は合理的な根拠があるわけではなく、「そう思い込まされているだけ」ということが分かってきました。

ICRPは、もともとマンハッタン計画に駆り出されて核兵器を作っていた学者たちが母体になってできた組織。核兵器を使用した場合、どの程度で人間は死ぬか、という一つの目安がICRP基準値の考え方の根底にある。核=原子力について肯定派の学者たちで固めた組織が、原発を推進する上で都合のいいように決めたものなのです。

原発を造るに当たって、ICRPの基準値以内であれば何でもできる。言ってみれば何ら理由付けしなくても推進できるように設定された基準に過ぎないことが分かります。ですから、もっとも重要な外部被曝を考慮に入れていないし、成人・子供の別なく基準値を定めているのです。

こんな非合理的、非人道的な基準をなぜ学者たちは信じてしまうのか、理解に苦しむところです。そして、今、この基準を前提として原発の作業員、そして福島の子供たちの被曝量が大人の都合で勝手に決められているのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

つまり、IAEAとICRPは同根なのです。
私には、ICRPの基準は人の健康を守るためのものではなく、人体実験をするものとしか考えられないのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「IAEAは、チェルノブイリ原発事故から5年後、周辺住民の健康状態を調べた結果、放射能が直接影響したと考えられる健康被害は認められないと結論付けています。
そして、今後、起こりうる住民の健康被害については、将来、ガン、または遺伝的増加があったとしても、それは自然の増加によるものと見分けることが困難であろう、と予測しています」。
そして、多くの人々がガンになった…
なぜ、これだけの大失敗をやったIAEAのような組織が「世界の基準」になっているのか。そしてIAEAは、「今度は福島でも、それをやろうとしているのだろう」と言われても仕方がない。その程度の組織だということです。

1G-2.jpg

posted by 究明 at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月09日

福島原発 38  「 校庭の土を舐めて下さい! 」

0e2793e1e0ec6d355ab58bda543723f2.jpg

情報源 http://tanakaryusaku.jp/2011/05/0002219
      
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

連休谷間の2日、「20ミリシーベルト」の撤回を求める対政府交渉が持たれた(主催:グリーン・アクション/フクロウの会/美浜の会/国際環境NGO FoE Japan)。参院会館講堂には福島県や関東一円から子供の放射能汚染に危機感を抱く父母、環境団体など約200人が参集した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 佐藤さんらは交渉が始まる前、福島市内の小学校の土を厚労省と文部省の担当者に手渡しているのである。線量カウンターは30マイクロシーベルト/時を示し、ガーガーと不気味な音をたてた。1年間に換算すれば簡単に20ミリシーベルトを超える数値である。

 文科省の説明が不自然なのには事情があった。文科省は先月19日、「20ミリシーベルトで差支えない」とする原子力安全委員会の決定を受けた、としている。

 だが交渉の席で原子力安全委員会事務局を追及すると、正式な会議ではなく議事録も残していない、というのである。さらに驚いたことには「原子力安全委員会のなかには20ミリシーベルトを容認した者はいない」(原子力安全委員会事務局・課長補佐)というのだ。

 出所も根拠も不明のまま一人歩きを続ける「20ミリシーベルト/年」。

 かくもデタラメな政府決定から子供たちを守るため父母らは「避難、疎開、保養」の準備を始めた。


ブロガーから一言:先日、広島の放射線影響研究所での調査では、年間放射線量の平均は1〜2ミリシーベルト。政府が許可した20ミリシーベルトはその10〜20倍。この持ち込まれた土の30マイクロシーベルトは年間に直せば、263ミリシーベルト。つまり通常の130倍〜260倍の線量。こういう土が探せばいくらでも出てくる状況なんだろうと思います。政府をあてにせず、個人個人で逃げたほうが賢いです。
この政府はつぶさないと、国民がつぶされます。これに関しては、国民もマスコミも声を上げていいと思うのですが、、。我慢強いのか、、。

4月23日の当ブログ「福島原発 25 2021年の福島」http://untouchable911.seesaa.net/article/197304478.htmlの中の一文を思い出しました。 チェルノブイリの汚染された地区に住む若い女性の言葉。

「私たちは国から見放されたんです。汚染された食品を食べ続けて、ベラルーシが滅んでも、地球全体には何の影響もないでしょう。ひとつの民族が消えたという程度ですよ」


posted by 究明 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月07日

広島 T

7H.JPG
                                  崩壊建屋のような原爆ドーム

久しぶりに広島の原爆資料館に行きました。職員の人に話を聞いているうちに、放射線影響研究所の存在を知り、そこにも訪問しました。
二つの報告です。今日は放射線に関して、明日は原爆について。

放射線に関しては、すでにかなり情報が行き渡っていますし、同じような内容になると思うので、私になりに気になる点だけあげると、

●日常の放射線量は?

通常の生活の中で年間に1〜2ミリシーベルト浴びているので、時間に直せば 0.1〜0.2マイクロシーベルト。現在(4月7日http://atmc.jp/school/?n=1)の福島県内の幼稚園から中学校の状況を見ると、0.1マイクロシーベルト/時間 とすれば20〜40倍の場所はざらにあります。そういうところで生活しているかと思うとぞっとしますが、特に多かったのは、浪江町立津島保育所280倍、同小学校300倍、同中学校230倍。たぶん、この辺りの人々は避難しているとは思います。

●広島には原爆が落ちて死の灰が蔓延していたはずなのに、何故すぐに人が住み始めたのか?住めたのか?という疑問をだれでもが持ちますが、その点に関してはこういう説明でした。

「広島の原爆は地上600mで爆発したので、死の灰は空中にばら撒かれ、風でかなり流された。しかも一瞬間だけだった。福島の場合はじわじわと時間をかけて放射性廃棄物が漏れ続けるので条件が異なる。福島のほうが被害の度合いは深刻であろう。」

●1945年8月15日(9日後)時点で、どのくらいの放射線量だったのか?

当時の単位を今のシーベルトと比較できませんが、ガイガミラー計数管によれば、通常 18/分

旭橋  (爆心地から2.6K)  106 (5.8倍)
福島橋 (同1.6K)      12〜14(0.7)
横川駅 (同1.7K)       8〜10 (0.5)

馬骨  (爆心地)         529  (29倍)
鉄磁石 (爆心地より500M)   374 (21)
錫、鉛 (同500m)       364 (20)

これによれば、地面よりも骨や金属に死の灰が多かったようです。計測機器が異なり、単位も異なるので福島とは単純に比較できませんが、当時の通常の値(18/分)からすれば、福島に比較してかなり濃度は薄い感じはします。前述のように、福島は約二ヵ月後の今でも通常の値の何十倍、何百倍ですから。

●広島市内市外にはいつまで死の灰は存在したのか?

専門家がやってきて、ときどき調べていたようですが、長い期間の定点観測はしていませんでした。前述の数値からすれば、それほど深刻ではなかったのかもしれません。

●今後、福島で心配されること

10歳以下の白血病

●「直ちに影響がないという意味は」5年後、10年後に影響があるということではないか?

チェルノブイリを見ても明らかだと思うのに、この問いを「否定しました」

●奇形児が生まれる可能性はないか?

これも「否定しました」しかし、福島では事故前から奇形児が生まれているという医師の報告があります。以下のビデオで菊地氏が報告http://www.youtube.com/watch?v=Rbj-vPouRxg&feature=player_embedded
放射線影響研究所の方(中村)は、他にも問い詰めると、「忙しい」と言って逃げ腰でした。結局政府寄りの研究所かなと思いました。

12H.JPG
                             何となくアメリカンな放射線影響研究所


おまけ

情報源http://rocketnews24.com/?p=91660

ノーベル賞受賞医師団体「日本政府が設定した子供の許容被曝量高すぎる」がんになるリスクは成人の倍以上

ノーベル賞を受賞した国際的な医師団体が米国ワシントンで会見し、文部科学省が設定した福島の子供の許容被曝量が高すぎる点を指摘した事をテレビ朝日が報じた。

アイラ・ヘルファンド医学博士によると子供が被曝しがんになるリスクは成人の2〜3倍になるそうで、米国の原子力関連施設で働く職員と同じ20ミリシーベルトは高すぎる設定となり、引き下げを要求している。

現在福島県いわき市では、暫定基準値に満たない福島県産の食材を給食に積極的に使用する事を発表しており、中部大学の武田教授から「福島県産の食材を給食に使用するべきではない」との指摘を受けている。

暫定基準値以下の食材使用については否定的な意見が多いものの賛否両論だが、許容被曝量と給食への暫定基準値以下食材使用について共通して危険な点がある。それは「子供は自らを防衛する手段を持たない事」である。

大人であれば自身の住んでいる地域が危険と判断できれば引っ越しをすることもできるし、通常の基準値以上の食材を食べないこともできる。しかし、子供の場合は年間20ミリシーベルト以上放射線を浴びる地域にいても逃げる事はできないし、給食で基準値以上の放射性物質が含まれている料理が出てきたら食べるしかない。

もし政府が正しいのであれば、現在の空間放射線量を市区町村単位で細かく定期的に発表し、食材についてもどれだけ放射性物質が含まれているかを事細かに知らせる必要があるのではないだろうか。

0.1%でも自分の子供が将来がんになるリスクが高まるのであれば、どの親も子供を守るため、なんらかの防衛策を取るはずだ。因果関係が分からなければ補償をしてくれるのかも分からないし、事実詳細な数値を伝えられていないので従うしかないといった現状は早く改善するべきである。

設定した事柄に対し国内だけでなく海外からも指摘を受けている現状は、国民が不安を覚えても仕方のない状態だろう。「風評被害」を起こさないようにと言うのであれば、それなりの根拠やデータを示すべきだ。

posted by 究明 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月06日

福島原発 37 浜岡原発停止

浜岡停止要請です!

とりあえず、よかったです!

管もそれほど大馬鹿でもなかった。
posted by 究明 at 19:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福島原発 36 地震予知サイト

以下のような地震予知をしていたサイトがありました。

★ 2011年03月09日水曜日 9時更新

 連日連夜、非常体感が続き、またスマトラ大震災前夜のようになっているが、行徳清水データが昨日から3ヶ月ぶりに収束してしまった。
 異常データが続き収束後3〜4日程度で大地震というのが従来のパターンだが、2000超が二ヶ月半も続いた今回の異常データは、どうみても東海地震、南海トラフスーパー地震としか思えず、規模もM9クラスと指摘してきた。それが収束した。いよいよ来ると思わねばならないが、スマトラのときもそうだが、この規模になると前兆スパンは非常に長い。収束後3日という従来のパターンは当てはまらないと思うが、早ければ次の満月は覚悟すべきだと思う。

情報源は http://www91.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm


ちなみに同サイトの昨日は

★ 2011年05月05日木曜日 7時更新

 月齢2、新月ピークを過ぎたが、予測した房総沖M6〜7は未発。おそらく太陽活動がやや低調でフレアCME発生がないせいだろう。20年ぶりのX級フレアの後に東北大震災が起きたことに気付いている方も多いだろう。
 しかし、今日も非常に危険だ。大型余震が消えて抑圧傾向を見せている。行徳香取データが一昨夜収束したので今日明日あたりの発生と予想している。茨城、千葉は厳戒していただきたい。茨城から微震激増レポートが多い。

情報源ーhttp://www91.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm
posted by 究明 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月05日

福島原発 34 福島原発事故についての緊急建言

3月31日に”原発ムラ”の元大物たちが立ち上がり、建言書を提出しました。錚々たるメンバーです。しかし、政府にもマスコミにも無視されてほとんどだれも知りません。建言書とは何か?

内容は16名の科学者や医師たちが、福島第一原発にはいまだに水素爆発や火災のあることを指摘し、危機回避のためにオールジャパンで事故対応に当たる体制を作るよう、政府や原子力安全委員会に求めた文書のこと。(週刊現代)

建言書全文

はじめに、原子力の平和利用を先頭だって進めて来た者として、今回の事故を極めて遺憾に思うと同時に国民に深く陳謝いたします。

私達は、事故の発生当初から速やかな事故の終息を願いつつ、事故の推移を固唾を呑んで見守ってきた。しかし、事態は次々と悪化し、今日に至るも事故を終息させる見通しが得られていない状況である。既に、各原子炉や使用済燃料プールの燃料の多くは、破損あるいは溶融し、燃料内の膨大な放射性物質は、圧力容器や格納容器内に拡散・分布し、その一部は環境に放出され、現在も放出され続けている。

特に懸念されることは、溶融炉心が時間とともに、圧力容器を溶かし、格納容器に移り、さらに格納容器の放射能の閉じ込め機能を破壊することや、圧力容器内で生成された大量の水素ガスの火災・爆発による格納容器の破壊などによる広範で深刻な放射能汚染の可能性を排除できないことである。

こうした深刻な事態を回避するためには、一刻も早く電源と冷却システムを回復させ、原子炉や使用済燃料プールを継続して冷却する機能を回復させることが唯一の方法である。現場は、このために必死の努力を継続しているものと承知しているが、極めて高い放射線量による過酷な環境が障害になって、復旧作業が遅れ、現場作業者の被ばく線量の増加をもたらしている。

こうした中で、度重なる水素爆発、使用済燃料プールの水位低下、相次ぐ火災、作業者の被ばく事故、極めて高い放射能を含む冷却水の大量漏洩、放射能分析データの誤りなど、次々と様々な障害が起り、本格的な冷却システムの回復の見通しが立たない状況にある。

一方、環境に放出された放射能は、現時点で一般住民の健康に影響が及ぶレベルではないとは云え、既に国民生活や社会活動に大きな不安と影響を与えている。さらに、事故の終息については見通しがないとはいえ、住民避難に対する対策は極めて重要な課題であり、復帰も含めた放射線・放射能対策の検討も急ぐ必要がある。

福島原発事故は極めて深刻な状況にある。更なる大量の放射能放出があれば避難地域にとどまらず、さらに広範な地域での生活が困難になることも予測され、一東京電力だけの事故でなく、既に国家的な事件というべき事態に直面している。

当面なすべきことは、原子炉及び使用済核燃料プール内の燃料の冷却状況を安定させ、内部に蓄積されている大量の放射能を閉じ込めることであり、また、サイト内に漏出した放射能塵や高レベルの放射能水が環境に放散することを極力抑えることである。これを達成することは極めて困難な仕事であるが、これを達成できなければ事故の終息は覚束ない。

さらに、原子炉内の核燃料、放射能の後始末は、極めて困難で、かつ極めて長期の取組みとなることから、当面の危機を乗り越えた後は、継続的な放射能の漏洩を防ぐための密閉管理が必要となる。ただし、この場合でも、原子炉内からは放射線分解によって水素ガスが出続けるので、万が一にも水素爆発を起こさない手立てが必要である。

事態をこれ以上悪化させずに、当面の難局を乗り切り、長期的に危機を増大させないためには、原子力安全委員会、原子力安全・保安院、関係省庁に加えて、日本原子力研究開発機構、放射線医学総合研究所、産業界、大学等を結集し、我が国がもつ専門的英知と経験を組織的、機動的に活用しつつ、総合的かつ戦略的に取組むことが必須である。

私達は、国を挙げた福島原発事故に対処する強力な体制を緊急に構築することを強く政府に求めるものである。

平成23年3月31日

青木 芳朗  元原子力安全委員
石野 栞    東京大学名誉教授
木村 逸郎  京都大学名誉教授
齋藤 伸三  元原子力委員長代理、元日本原子力学会会長
佐藤 一男  元原子力安全委員長
柴田 徳思  学術会議連携会員、基礎医学委員会。
        総合工学委員会合同放射線の利用に伴う課題検討分科会委員長
住田 健二  元原子力安全委員会委員長代理、元日本原子力学会会長
関本 博   東京工業大学名誉教授
田中 俊一  前原子力委員会委員長代理、元日本原子力学会会長
長瀧 重信  元放射線影響研究所理事長
永宮 正治  学術会議会員、日本物理学会会長
成合 英樹  元日本原子力学会会長、前原子力安全基盤機構理事長
広瀬 崇子  前原子力委員、学術会議連携会員
松浦祥次郎  元原子力安全委員長
松原 純子  元原子力安全委員会委員長代理
諸葛 宗男  東京大学公共政策大学院特任教授

ブロガーより:この建言書の言いだしっぺは元原子力安全委員会委員長代理大阪大学名誉教授、“原発ムラ”の重鎮の住田健二氏のようです。住田氏に関して、週刊現代にはこのような話が載っています。

福島第一原発の事故をテレビで見て「こんなの想定外だ」と漏らしたら妻が「想定外なんていう言葉は、そんなことも考えていなかった自分は馬鹿でした、と言ってるだけじゃないの」

奥さんのほうがまともなようです。ネットから最近の取材音声が取れたので聞いてください。小出さんの敵だったようですが、反省した今でも、その人間性に格段の差がある様子を感触してください。こんな逃げ腰で無責任な人に日本国民の命を預かる仕事を任していたなんて、、、そして、そういう輩が今でもうようよ原発のそばにいるのです。情けない人々の建言書ではあっても、それを受け入れない日本政府の頑なさも恐ろしい。小出さんも含めて、総結集して処理しなければならない日本の一大事なのに、、、。



posted by 究明 at 09:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月01日

福島原発 33 こんな情報も、、

専門家でないのでわかりませんが、こういう情報もありました。
情報源はhttp://grnba.com/iiyama/#TOP


突然ですが,警戒警報 を出します.(情報拡散も!)
警戒すべきは,東電・福島の1号機.
現在,水素爆発する寸前!という状態です.
つまり,原子炉内,格納容器の圧力が下がって来ているのです.

  27日午後4時  0.14メガパスカル
  28日午前5時  0.125メガパスカル
  29日午後1時  0.105メガパスカル

0.1013メガパスカル(大気圧)以下になると,水素爆発を起こすと思って下さい.
つまり,格納容器の圧力が大気圧より下がると,酸素を含む空気が格納容器内に
入り込んで,水素爆発が起きます.

もし今回,水素爆発が発生すると,関東・東北は再度,放射能で汚染されます.
また.1号機の水素爆発で,2号機,3号機,4号機の爆発が誘発されます.
そうなると,関東・東北は最悪の状態になります.

この連休中は,浮かれないで,厳重に注意して下さい.

さいわい,1号機の水素爆発の心配が解消すれば,警戒を解けばいい.
用心深い,賢明な生き方(=サバイバル)とは,そういうものです.

posted by 究明 at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月30日

福島原発 31 「 原発は安い 」 は本当か  

ゲスト:大島堅一氏(立命館大学国際関係学部教授)

 これまで政府や電力会社は、「原発は安全でクリーン、他の発電方法よりも安く、原発を使用しなければ電力が不足する」などと説明をしてきた。福島第一原発が事故を起こした今、原発が安全だという点への信頼はもろくも崩れ去った。では、喧伝されてきた「原発は安い」は、本当なのだろうか。環境経済学の専門家で立命館大学教授の大島堅一氏と共に、ジャーナリストの武田徹と宮台真司が議論した。
 
大島氏は、原発の商用利用が始まった1970年以降に原発にかかったコストの実績値を計算した。その結果、「原発が安い」のは電力会社から見れば本当なのだが、われわれ利用者にとっては間違っていると話す。一体どういうことか。

 発電にかかるコストとしてよく電力会社が出す数値は、たとえば04年に電気事業者連合会が経産省の審議会に提出した資料では、1キロワット時あたり、水力(揚水発電を除く一般水力)は11.9円、石油10.7円、天然ガス6.2円、石炭5.7円、そして原子力は5.3円としている。これは、稼働率を80%に設定するなど、ある一定の条件を想定して計算した値だ。この数値はあくまでモデル計算の結果であり、本当にかかったコストはこの方法ではわからない。

 さらに、われわれ利用者の負担という観点で考える時に重要なのは、「見えないコスト」と「バックエンド費用」だという。「見えないコスト」とは、国からの財政支出だ。技術開発費や立地対策費がエネルギー特別会計の中から支出されるが、電源別に集計されていない交付金もあり、知らない間に原子力にお金が出ている状態が作られていると大島氏は話す。大島氏が集計したところ、1970年〜2007年の交付金の約7割が原子力に支出されており、ほとんど「原子力交付金」だということがわかったという。つまり、原発は国の優遇策を受け、必要なコストは国、つまり国民の税金で負担してきた。そのために、電力会社にとっては「原子力は安い」のだと大島氏は言う。

 大島氏は1970年〜2007年の約40年間について、想定のモデル計算ではなく、実際に発電にかかったコストを、財政支出の国民負担についても合算して計算した。その結果、1キロワット時あたりのコストは、原子力10.68円、火力9.90円、水力7.26円と、原子力はもっとも高かった。

 もう一つの「バックエンド費用」とは、原子力特有の使用済み燃料の再処理費などのことで、これは燃料費など発電に必要な費用と共に、電気料金に算入されている。つまり、われわれ利用者が電気料金の中で負担させられている。大島氏は、たとえば使用済み燃料の再処理に11兆円以上が掛けられているが、そこで得られるプルトニウムはウランで購入した場合の9000億円分でしかないなど、バックエンド費用には今の原子力政策が抱える不合理が多々あり、それをわれわれが知らされないまま、原子力を選択してきたのではないかと指摘する。

 後半は、再生可能エネルギーのコスト面での評価と、1980年に科学技術庁のクレームを受けた文部省からの求めで、検定を通過した中学校社会科(地理)の教科書の原発に関する記述を書き替えた経験のある元教科書執筆者の大谷猛夫氏のインタビューを交え、原発をめぐる言説がいかに作られてきたのかについて議論した。

情報源は以下です。ビデオも見れます。

http://www.videonews.com/on-demand/521530/001844.php

現在、祝島滞在中。

祝島は上関原発に関係している島です。
詳細は以下へ

http://stop-kaminoseki.net/
http://satehate.exblog.jp/16257995/

c0139575_19222641.jpg


posted by 究明 at 07:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月28日

福島原発 30 原発で温暖化は止められない

再び、京大の小出さんです。同じ話を何度聞いても心地いい。真実があるから。

情報源は http://actio.gr.jp/2007/11/19061359.html

11月 19th, 2007 by taketake in インタビュー一覧 原発で温暖化は止められない

 8月12日、東京・高尾山エコラボキャンプで京都大学原子炉実験所の小出裕章さんが原発・エネルギー問題について講演。森の中で多くの人が耳を傾けた。
koide3.jpg


 私は1968年に大学に入学しました。エネルギー開発に人生を賭けようと思い、原子力の世界に踏み込んだのです。あれから間もなく40年が経とうとしています。

 昨日からこの会場にお邪魔して、山を歩き素晴らしい音楽を聴き、美味しい酒をいっぱい飲ませていただきました。みなさん様々な活動に取り組まれていて、とても心が休まりました。豊かな自然に囲まれたこんなに天国のような場所で、なんでわざわざ原子力の話をしなければいけないのかと思うと申し訳ない気持ちが半分です。

 しかし昨夜上映された『六ヶ所村ラプソディー』でも描かれていましたが、今や原子力は皆さんの日常生活そのものを破壊しようとしています。事態はそこまで深刻化しているのです。

<人間は自然の一部でしかない>

 昨夜私は、草の上に寝転がって星空を見ました。そして宇宙について考えました。この世界で一番スピードの速い光でも、宇宙の果てに行くには100億年以上かかります。それほど広大無辺な宇宙は、人間の知能を超えて広がっています。この宇宙の中に私たちが暮らしている地球があります。

 地球はどうやら46億年前に誕生したようで、当初は火の玉でした。その地球に海と大気ができ生物が生まれたのは40億年ぐらい前。広大無辺な宇宙の中でも、地球は生命が根付ける大変希有な星です。

 その後様々な生物が生まれては絶滅し、長い歴史をたどって今日に至っています。人類が誕生したのは400万年前。地球の長い歴史のなかでは、私たち人類は極々新参な生き物です。

 昨日私がバスに揺られてきた高尾駅からこのキャンプ場までは、おそらく5キロ弱だと思います。地球の46億年の歴史をこの距離に当てはめると、人類が生まれた400万年前はどの辺りだと思いますか? 私の座っている位置が現在だとすると、人類が生まれたのはわずか4メートル先です。

 人類も当初は、自然と一体になって生きていたのですが、狩りを覚え農耕を学び段々に文明を発展させました。人類がエネルギーを大量に使う転換点となったのは産業革命です。それはわずか200年前。私の唇の先ほんの0・2ミリです。

 ジェームズワットの発明により、蒸気の力で機械が動くようになりました。奴隷や家畜を使って行われていた様々な仕事は、産業革命後は機械に代わりました。以降人類は、エネルギーを使えば使うほど豊かになると考えてきたのです。

 地球上に人類が誕生してから今日までに消費したエネルギーのうち、約6割は産業革命後の200年の間に使われました。僅かな期間にこれほど膨大なエネルギーを使って私たちは今の生活をつくり上げたのです。しかしそのために、他の生物は次々と絶滅に追い込まれています。

 高尾山には1300種類以上の植物が生えていて、昆虫等は5000種類以上いるそうです。地球には6000万種類以上の生物が存在すると考えられていますが、環境破壊により毎年50万種類ぐらいは絶滅しています。私たちは他の生物の莫大な犠牲の上に生きているのです。
 
<日本は先進国ではなく後退国>

 私は、日本や米国を先進国と呼びません。ずいぶん前から私は、後退国と呼んでいます。地球環境を破壊し他の多くの生物を絶滅に追いやるような国は、後退しているとしか思えないからです。

 しかし多くの後退国では、今以上にもっとエネルギーを使いたいようです。日本もまた莫大なエネルギーを浪費する東京のような異常な街をつくりましたが、まだ足らないと主張する人がいます。この高尾の森にもトンネルを掘り、高速道路を延長する計画がありますね。

 私はもともと東京生まれの東京育ちです。上野と浅草の真ん中あたりに地下鉄の稲荷町駅がありますが、その近くで生まれ育ちました。私が生まれた頃は、江戸の下町情緒が溢れ道路は子どもの遊び場でした。それが劇的に変わったのは、東京オリンピックからです。

 車が増え、子どもの遊び場はなくなりました。私は失望して東京を離れましたが、それ以降も多くの人々は、エネルギーをたくさん消費する生活が幸せだと思い込んできたのです。

 実はかって私自身、人間が豊かに生きるためにはエネルギーが必要だと考えました。だから私は、原子力の世界に足を踏み入れました。しかしそこで目の当たりにした現実は、私の期待を粉々にうち砕いたのです。

 私が原子力の世界に入った時、日本の原発は1基だけでした。茨城県東海村に東海1号炉があっただけです。今日では55基の原発がこの狭い日本で稼動しています。しかし最も電気を消費する東京にも、今、私が住んでいる大阪にも原発は1基もありません。

 東電の原発は、東北電力の管内である福島県に福島第1、第2原発があります。先日の地震で大きなダメージを受けた新潟県柏崎刈羽原発も同様に東北電力管内です。関西電力は、福井県の若狭湾に原発を11基も林立させて長い送電線で関西圏に電気を送っています。原発で万一重大事故が起きれば大変なことになるから、東京や大阪の大都市には原発を建設しないのです。

 その万一の事故は、既に起きています。1986年4月26日、旧ソ連のチェルノブイリ原発で重大事故が起き、広島原爆約800発分の「死の灰」が環境中に放出され、広大な地域が汚染しました。数十万人の人たちが避難を強いられ流浪化しました。

 本当はもっとたくさんの人々を避難させなければいけなかったのですが、ソ連邦は崩壊してしまいました。その結果、未だに14万5千平方キロメートル(日本の本州の約6割に相当)もの汚染地域に500万人を超える人たちが生活しています。

<再処理工場は日本全土を汚染する>

 原発はウランを燃やして「死の灰」を作ります。100万キロワットの原発は1年間稼動すると1トンのウランを燃やします。広島で何十万もの人々を熱線で焼き殺し被爆させた原爆は、約1キログラムのウランが燃えたものです。それでさえ通常の爆弾に換算したら、約2万トン分に相当します。

 私の生まれた頃、東京の下町にはあちこちらに焼け跡が残っていました。1945年3月10日の東京大空襲のつめ跡です。344機の巨大爆撃機B29は東京に1600トンの爆弾を落とし、市街地の40%を焼き尽くして10万人を焼き殺しました。広島、長崎に落とされた1キログラムのウランやプルトニウムは、東京大空襲をはるかに超える破壊力を持っていたのです。

 みなさんは原子炉と言えば原発を思い浮かべるでしょうが、原子炉は長崎に落とされた原爆の材料であるプルトニウムを生み出すために考えられた装置です。そして生み出されたプルトニウムを原子炉から取り出すための技術が再処理です。

 米国はマンハッタン計画により、世界で最初にこの技術を開発しました。合計10万人を超える科学者、技術者、労働者を秘密都市に閉じ込め、当時の日本の全国家歳出に相当する約20億ドルを投じて原爆を製造したのです。

 現在世界で公式に核兵器を保有しているのは、国連常任理事国の米国、フランス、イギリス、ロシア、中国の5カ国です。これ以外に、実際にはインドやパキスタン、イスラエルは既に核を保有しています。

 しかしインドは原子炉と再処理の技術を、パキスタンは濃縮の技術を持っているだけです。日本は核兵器を持っていないにも関わらず、原子炉、濃縮、再処理の中心的な3つの技術をすべて持っています。私は、日本が国策として再処理政策を掲げ続ける最大の理由は、核兵器開発にあると思います。

 青森県六ヶ所村の再処理工場は、既に稼動しています。昨年3月31日から実際の使用済燃料を使ってアクティブ試験を始めました。なぜ3月31日かと言えば、会計年度の関係で地元に交付金が落とせるからです。日本原燃はこの11月以降本格運転を開始すると公表していますが、なんとしても止めなければいけません。

 再処理工場は、万一事故が起きなくても膨大な放射能を環境に放出します。日本はこれまで原発で燃やした使用済燃料の再処理をイギリスとフランスに依頼していました。そのイギリスやフランスでは、再処理工場周辺で深刻な放射能被害が出ています。

 イギリスのウィンズケール再処理工場はグレートブリテン島の西海岸にあり、アイリッシュ海をはさんだ対岸にはアイルランド島があります。このウィンズケール再処理工場は今日までに、広島型原爆400発分の「死の灰」をアイリッシュ海に流しました。チェルノブイリ原発事故で放出された「死の灰」の半分に相当する量が、通常の運転によって放出されたのです。

 六ヶ所村再処理工場が本格稼動すれば、これと同様の深刻な放射能汚染は日本全国に広がるでしょう。決して稼動させてはならないと思います。

<原発は巨大な「海温め装置」>

 7月に柏崎刈羽原発が地震で深刻なダメージを受け、原発の安全性は根本的に問い直されています。国や電力会社は日本の電力の30%を供給している原発が止まったら大変なことになると宣伝していますが、すべての原発が停止しても電力供給には何の問題もありません。

koide2.jpg


日本の発電設備の量と実績(2005年度)

 日本には火力発電所を含めて膨大な数の発電所があります。それらの年間を通しての稼働率(=設備利用率)は5割にも満たない状態です。原発を全部停止して火力発電で代替したとしても、火力発電の稼働率は7割にしかなりません。

 こうした事実に対して国や電力会社は、「電気は貯めておけないから、真夏の一番暑い時の電力消費ピークに対応するために原発は必要だ」と反論します。しかし過去のデータを調べれば、火力発電と水力発電だけで十分に最大需要電力量を賄えることが分かります。

 確かに90年代初頭の数年だけ、原発がなければ足らなかった年はありますが、それ以降はまったく問題ありません。しかも最大の電力需要は、真夏の一番暑い3日間ぐらい、午後数時間にしか必要とされません。もし、原発がなければ電気が足りないというのであれば、その時間だけみんなが仕事を休めばなんのことはないのです。

 国や電力会社はもう一つ、地球温暖化防止=CO2削減のために原発が必要だと主張しています。しかし地球温暖化の原因が炭酸ガスかどうかは科学的には証明されていません。私は可能性はあると思いますが、本当のところを突き詰めていくと未だ不明です。

 もし炭酸ガスが温暖化の原因だとしても、原発は解決策にはなりません。少し前まで国や電力会社は、「原発は炭酸ガスを出しません」とPRしていました。しかし現在は、「原発は発電時に炭酸ガスは出しません」と修正しています。

 原発を動かすには、ウラン鉱山からウランを採掘し、それを製錬・濃縮・加工して燃料にする工程や、生み出される「死の灰」を100万年にもわたって管理する仕事が必要です。それらすべてのプロセスで膨大な炭酸ガスが発生することは明らかです。

 さらに私は、発電時にも炭酸ガスを出していると思います。原発は膨大なコンクリートと鉄の塊です。これを動かすためには膨大なエネルギーを必要としますから、当然炭酸ガスを出しています。科学的には、「核分裂反応は炭酸ガスを出しません」が正しい表現です。

 何より温暖化対策を真剣に考えるのならば、膨大な温排水を出している原発こそ真っ先に停止すべきです。100万キロワットの原発の原子炉の中では、300万キロワット分のエネルギーが出ています。電気になっているのはたった3分の1で、残りの200万キロワット分のエネルギーは海に棄てています。

 私の恩師である水戸巌さんは、「原子力発電という名前は正しくない。正しい名前は『海温め装置』だ」と指摘されました。私はこれを聞いて、目から鱗が落ちる思いがしました。確かに原発のエネルギーの3分の2は海に棄てられ、海を温めているのですから「海温め装置」と呼ぶのが正当です。

 これは海の生物にとっては大迷惑な話です。100万キロワットの原発1基は、1秒間に70トンの海水を7℃温めます。東京の主要河川である荒川でも、1秒間に30〜40トンの流量だと思います。1基の原発は、荒川以上に巨大な川の水を7℃も温めて海に流しているのです。

 日本にある55基の原発全体からは、1年間に1000億トンの温かい水が排出されます。日本全土に降る雨の量は1年間で6500億トンで、そのうち川に流れるのは4000億トンです。つまり原発は、毎年日本の川を流れる水の4分の1に相当する量を7℃温めて海に戻しているのです。

 温暖化対策を真剣に考えるなら、炭酸ガスを問題にする前に真っ先にこの「海温め装置」を止めるべきです。

<エネルギーで幸福は生み出せない>

 私は中学、高校時代に、「石油はあと30年で無くなる」とさんざん聞かされました。しかし歴史を紐解いてみれば、いつの時代にもエネルギー危機は叫ばれていました。

 1929年の世界恐慌翌年の30年には、「石油はあと18年で無くなる」と宣伝され、1940年には、「石油はあと23年で無くなる」と危機が煽られました。そして米国、イギリス、中国、オランダによるABCD包囲網で石油の禁輸制裁を受けた日本は、南方の石油資源確保のために太平洋戦争に突入したのです。

 1950年には「あと20年」、70年、80年には「あと30年」と言われ、90年には「あと45年」になりました。一番最近の石油可採年数推定値は50年です。勿論石油はいずれ無くなります。この地球の長い歴史のなかで蓄えられた資源を、私たちは湯水のように使っているからです。

 だからと言って、原子力は石油の代替エネルギーにはなり得ません。原発の燃料であるウランは、石油と比べても数分の1ぐらいの量しかありません。石炭と比べたら数十分の1です。実に貧弱な資源なのです。ゆえに原子力はどうがんばってもそう長くは持ちません。

図の外枠(周囲)は1年毎に地球に到達する太陽エネルギー

koide4.jpg


再生不能エネルギー資源の埋蔵量 単位は10×10の21乗J

 根本的な問題は、人類はエネルギーを使い過ぎていることです。一体どのぐらいのエネルギーがあれば、人間は平和で豊かな生活を送れるのかを考えてみましょう。

 今から100年前の日本人の平均寿命は50歳未満です。当時は1人1日当り食料を含めて数千キロカロリーのエネルギーしか使えませんでした。人間が生きるためには、1日当たり2000キロカロリーの食料を採る必要があり、それ以外にも様々なエネルギーを使います。1日数千キロカロリーでは食料すら満足にまかなえないので、寿命は短かったのです。

 日本は高度経済成長期以降、1日当たり4〜5万キロカロリーのエネルギーが使えるようになり、その結果平均寿命は70歳、80歳と伸びてきました。現在では、1人当たり平均12万キロカロリーのエネルギーを使っています。

 私は日本のエネルギー消費を、現在の2分の1にするように提唱しています。12万キロカロリーの半分、6万キロカロリーです。

 これはほぼ1970年代の消費レベルです。冷蔵庫、洗濯機、テレビなどほとんどの電化製品は揃っていました。しかも今日の省エネ技術は70年代よりも良くなっています。白熱灯ではなく蛍光灯が普及し、冷蔵庫も10分の1ぐらいのエネルギー消費で動きます。ですから6万キロカロリーでも、70年代よりもはるかに豊かな生活が可能です。贅沢を切り詰めれば十分に命を維持し、人間的な生活をおくれるレベルです。

 加えて重要なことは、日本のエネルギー消費を半分に減らしても、まだ世界平均を上回っていることです。現在世界の平均エネルギー消費量は、4〜5万キロカロリーです。
 今世界65億の人口のうち、先進国に住んでいる人は4分の1、約16〜17億人です。残りの50億の人たちは、未だにエネルギーをほとんど使えない生活を強いられています。

koide1.jpg


 そのなかでも特に11億の人たちは、「絶対的貧困」と国連が定義する状況に置かれています。1日に1ドル、つまり約120円以下しか使えない人が11億人いて、そのうち5億人は飢餓に直面しています。劣悪な衛生・健康状態のなかで、2〜3秒毎に子どもが死亡しているのです。

 未だに多くの人たちが飢えに苦しんでいるにも関わらず、私たちはそれを顧みることなくさらに大量のエネルギーを使って贅沢を享受する社会をつくろうとしているのです。この極めて差別的な世界を一体どうすればいいのでしょうか?

 宮澤賢治は、「世界がぜんたい幸福にならないうちは 個人の幸福はありえない」と記しました。私は「世界ぜんたい」とは、人間のみを指すのではないと思います。人間を含めたこの世界全体が幸せになることを、賢治さんは願っていたはずです。またそう考えなければ、この地球という星を守ることはできないところにまで私たちは追い詰められてしまったと思います。

 賢治さんは続けてこう記しています。「個性の優れる方面に於て、各々止むなき表現をなせ」。

 たまたま原子力の世界に入ってしまった私は、なんとか原発を止めるために自分が持っている力を出し尽くします。みなさんも、それぞれが取り組んでいる場所で、それぞれの力を発揮してください。

 私たち誰もがそれぞれに「止むなき表現」をする場所があるはずです。

PROFILE▼こいで・ひろあき
1949年生まれ。京都大学原子炉実験所。被曝や放射能汚染の実証データをもとに日本の原子力行政を鋭く批判。著書に『放射能汚染の現実を超えて 』、共著に『人形峠ウラン鉱害裁判』『原子力と共存できるか 』『浜岡原発の危険 住民の訴え』など。

(1252号 2007年9月25日発行)



ブロガー一言・今、広島にいます。興味深い現地調査です。後日、まとめて報告します。



posted by 究明 at 09:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月27日

福島原発 29 プルト君

プルトニウムをプルト君と呼んで、アニメが作られていました。海外からクレームが来て止めたみたいですが、海外から見れば異常!日本人なら、アニメだし、、、別に、、、という感じでしょうか。その無関心さがこの人災につながっているように思えます。

社会への無関心、批判精神のなさ、何でも同化、「しょうがない、しかたがない精神」、、、、

国民全員が招いた人災でもあるような気もしてきました。

頼れる仲間プルト君−−プルトニウム物語
posted by 究明 at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月26日

福島原発 28 大本営発表も国民性も変わらない戦後の66年間

武田邦彦さんのブログより   http://takedanet.com/2011/04/post_3a50.html
bdcam_20110426_111730145.jpg


外人は来ない保安院・東電の会見


外国の記者を相手にした保安院と東電の会見には、最近、記者1人、説明側10人ということが続いたが、4月25日、ついに誰も記者は来なかった。無人の記者席に向かって、「誰もいないのに」説明をするという非人間的なことをする保安院の役人の姿が印象的だった。海外では福島原発の事故についての関心は強い.関心が強いので、保安院や東電の記者会見に出ても、ウソを教えられるので、聞いても意味が無いのだ。日本人として哀しい。日本人の記者会見は相変わらず盛況だ. 事実と違うことを聞いても政府の言うことなら「黒も白」なのだろう。

ところで、時々、日本社会には「悪魔の言葉」が出てくるが、「自分だけ生きようとは思わない」という驚くべき言葉がはやっているらしい。そしてマスクをしたりして放射線に対して防御している人に、「あいつは自分だけ生きようとしている」と非難すると言う.今の状態が「放射線が強く、生きるのが難しい」と思うなら、防御したり、避難したりするべきで、自分で危ないと思っているのに、子供を道連れにするというのはどういうことだろうか?なぜ、放射線が強い地域でも防御しないのか、少し理解できたような気がするが、自爆するなら自分だけがして欲しい。「あいつは自分だけ」というところが、残酷で感心しない言葉である.

以上です。

ここからブロガーの一言


今日は二度目ですが、日本を象徴することがらに感動(落胆)したので紹介しました。

外人記者のための記者会見に外人が一人もいない風景。保安員・東電が信じられていない証拠。これほどになるとは、、。記者というのは本当のことを書いてこそ、価値があることの証でもあります。どの国のマスコミも大企業に牛耳られているとは思いますが、それでも日本よりはるかにましかもしれません。自国ではどうかわかりませんが、、逆に日本人向け記者会見は盛況だそうです。嘘でも何でもいい、言葉があれば。それが日本をだめにしたね。

さらに、被災地でマスクをしていると「自分だけ生きようとしている」と言われるとか。これじゃ、みんな死んじゃうよ。なんでもかんでも、いっしょじゃなきゃだめな日本。孫正義さんも被災地で、周りを見てとうとう自分もマスクを取ったとか。でも後でぞっとしたそうです。

でも、これからは自己判断で行動しないと、どうなるかわかりません。みんながやっていることが正しいとも、生きのびる道だとも限りません。助け合いつつ我が道を行きましょう。戦時中のように、鉄砲に竹やりで戦おうとしたり、神風になったり、、、そんな日本人に再びなったのか、変わらないのか。後者ですね。

大本営発表も国民性も変わらない66年間。

posted by 究明 at 20:41| Comment(0) | TrackBack(1) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

福島原発 27 原子炉解体

使用済み核燃料ーウランーの処分も問題ですが、これから次々に廃棄になる原子炉自体も放射性廃棄物としての処分の問題があります。それを扱ったのが、このNHK「原子炉解体ー放射性廃棄物をどうするか」

1980年代の番組ですが、当時海外では放射能汚染が低いものは、普通の鉄骨として、車や電気製品に化けていたようです。日本ではどうなるのでしょうか?番組の会議の中で「日本の国民感情を考えて、、」とか言ってますが、「日本国民の健康を考えて」すべてをやるべきです。金がかかる、面倒だ、、、と、地上最強最悪のゴミを国民に押し付けるのか!しかし、どっちみち日本の国土のどこかに捨て置かれるのは確かでしょう。使おうが、埋めようが、半永久的に同居せざるをえないということです。

原子炉解体ー放射性廃棄物をどうするか 。

posted by 究明 at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月24日

福島原発 26 孫正義の提案

ソフトバンクの孫さんが、いいこと言ってます。時間のない人は上のほうの3連続ビデオを、時間のある人は下の9連続ビデオを。
以下は私なりの要約です。

1、ネット上では反原発が9600票、賛成が400票。

2、世界的に見て、原発は1980年が最も生産量が多く、今現在、新規の原発は減少傾向にある。

3、原発のコストが安いというのは疑わしく、実際には火力、水力、風力以上に高いはずで、今回のような事故になれば、税金が投入され国民にとっての負担はさらに増加する。将来的には原子力発電はさらにコスト高になる。

4、逆に、最もコストの高かった太陽光発電が、今現在ではアメリカにおいて原子力と同じコストになり、将来的にはさらに安くなる傾向がある。

5、安くて安全な太陽光発電か、高価で危険な原子力か。

6、東日本の被災地を世界最大のソーラーベルト地帯にして、大規模な太陽光と風力の設備を作る。

孫正義、「自然エネルギー財団」設立を発表 1/3





孫正義氏記者会見 1/9

孫正義氏記者会見 2/9

孫正義氏記者会見 3/9

孫正義氏記者会見 4/9

孫正義氏記者会見 5/9 

孫正義氏記者会見 6/9

孫正義氏記者会見 7/9

孫正義氏記者会見 8/9

孫正義氏記者会見 9/9



posted by 究明 at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月23日

福島原発 25 2021年の福島

チェルノブイリル事故の十年後をドキュメントした番組がNHKでありました。これを参考に10年後の福島を、日本を、あなたを、家族を、想像してみてください。そして、今できることは何か?

10年後のチェルノブイリは

●日本の基準での立ち入り禁止区域に780万人が住んでいた。
●患者は多くても被爆での被害と認めないIAEAの姿勢があった。
●1990年(4年後)小児甲状腺ガンが急増した。
●死産、早産も増える。人工中絶も増える。
●先天性異常新生児の割合が1.8倍に
●事故処理員は80万人いたが、ガン、白血病、脳の病気が多い。
●脳に障害を持ち、記憶力が低下したり、言葉のコントロールができかったり、様々な症状が出ている。脳は放射能に強いという説は覆ろうとしている。
●将来予測では事故の年に働いた人の100%が2000年には労働不能、寿命は44.5歳。
●チェルノブイリの事故処理にベラルーシ国家予算の15%が必要。それが150年も続くことから、汚染された国土23%の土地に220万人が住むことになった。
●その土地に住む若い女性の言葉

「私たちは国から見放されたんです。汚染された食品を食べ続けて、ベラルーシが滅んでも、地球全体には何の影響もないでしょう。ひとつの民族が消えたという程度ですよ」

●さらに、汚染度が低い土地に住む人達の身体の放射能の量までもが極めて高かった!それは何故か、、、、

NHK-終わりなき人体汚染ーチェルノブイリ事故から10年






posted by 究明 at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月22日

福島原発 24 東電付属ー東京大学    

1.jpg

                  ついでに、東大もメルトダウン!

東大卒と言えば、秀才中の秀才。

今回も主役は東大卒の官僚や学者。
誇り高き秀才の頭の中も、寄付や天下りでレベル7に上がりました。

想定外!

人間性と高学歴は全く無関係であると国民は学べました。
いや、高学歴ほど悪知恵が働くと。

金に弱い彼らを信頼していると国民は死に、国は崩壊します。
これからは、我々の税金は良心ある人間を育てる大学に使ってもらいましょう。

今日の情報は東電から東大に5億円も流れている話。

情報源はhttp://www.insightnow.jp/article/6430

「 東電のカネに汚染した東大に騙されるな! 」

大阪芸術大学 芸術学部哲学教授純丘曜彰 教授博士/健康・医療

3.852,3922011年3月27日 03:54

寄付講座だけで、東電は東大に5億円も流し込んでいる。一方、長崎大学は、その買収的な本性に気づき、全額を東電に突き返した。水俣病のときも、業界団体は、東大の学者を利用して世論操作を行い、その被害を拡大させてしまっている。いま、同じ愚を繰り返してはならない。

 なんと5億円! 寄付講座だけでも、これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科にジャブジャブと流し込まれている。これは、東大の全86寄付講座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。

 東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力のカネの黒い本性は、2002年の長崎大学大学院で暴露された。そもそも東京電力が、自分の管区とはほど遠い長崎大学に手を伸ばしたことからも、手口の異様さがわかるだろう。

 長崎大学医学部は、戦前の官立六医大の一つという伝統を誇り、その大学院医学研究科を2002年4月から医歯薬学総合研究科へと発展させることになった。ここに突然、東京電力が、9000万円で講座を寄付したい、と言い出した。テーマは、低線量放射線の人体影響。そのうえ、その趣意書からして、原発推進とも受け取れる表現が踊っていた。これに対し、当時の学長、池田高良(まさに被曝腫瘍が専門)は、趣意書の書き直しのみで、カネの受け入れを強行しようとした。

 このため、学内外から猛烈な反対論が沸き起こり、夏には混乱の学長選となった。おりしも、東京電力は、福島第一原発三号機で、炉心隔壁のひび割れの事実を伏せたまま、97年にむりに交換し、二千人近い作業員にかなりの被曝をさせ、その後もこの事実を隠蔽し続けていたことが、ようやく発覚した。もはや、なぜ東電が被曝後遺症を扱う池田学長に唐突に大金の話を申し出たのかは明白だ。かくして、代わって斎藤寛(公害問題が専門)が学長に当選。長崎大学は、9月に臨時教授会を開き、東京電力の寄付講座受け入れを取りやめ、すでに大学側に振り込まれていたカネ全額を東京電力に突き返した。

 1956年に水俣病が発見された際、地元の熊本大学は、ただちに現地調査を行い、有機水銀が原因であることを特定し、チッソに排水停止を求めた。ところが、日本化学工業協会は、東大教授たちに水俣病研究懇談会、通称「田宮委員会」を作らせ、連中が腐った魚を喰ったせいだ、などという腐敗アミン説をでっち上げ、当時のマスコミも、この東大教授たちの権威を悪用した世論操作に乗せられて、その後も被害を拡大し続けてしまった。

 いままた、同じ愚を繰り返すのか。「核燃料70%の損傷」を、燃料棒292本の7割、204本のそれぞれにほんの微細な傷があるだけ、などという、アホな詭弁解説をまともに信じるほど、いまの国民はバカではない。なんにしても、テレビで口を開くなら、まず、東京電力から受け取った黒いカネを、全額、返してからにしろ。

 テレビもテレビだ。公正、中立、客観を旨とする以上、解説を学者に頼むなら、原発賛否両方の学者を公平に呼べ。調べるプロなら、連中のウラ事情ぐらい調べておけ。

東京大学への寄付行為の詳細
http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/20110301kifu.pdf


posted by 究明 at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月21日

福島原発 23 緊急事態 浜岡原発

GE (ゼネラル エレクトリック) の元原発技術者 菊地洋一氏 が中部電力に訴えに行きました。
「浜岡原発を地震が来るまでの間だけ止めてくれ!」 と。


今日来るかもしれない東海沖地震です。浜岡原発に直下型地震が来れば、その災害規模は福島原発事故を線香花火レベルにしてしまうと警告しています。浜岡がやられれば、確実にあなたのところにも多量の放射能が行くでしょう。

浜岡原発を止める活動をしている団体がありました。

http://www.geocities.co.jp/genpatusinsai/

このサイトに行き、左側の「署名用紙をダウンロード」をクリックして、印刷し、できれば、友人知人家族を誘って署名して、署名用紙下にある「原発震災を防ぐ全国署名連絡会」に送りましょう。面倒かもしれませんが、こういう一人一人の活動でしか、政府も大企業も動きません。だれかが、何かをしてくれると思ったら大間違いの世の中です。政治家も、官僚も、企業も、学者も、マスコミも、芸人も、、あてにできません。


posted by 究明 at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月20日

福島原発 22 東電付属ータケシ軍団

TXnews-0408-3.jpg
                    とうとうたけしもメルトダウン!

東京電力は原子力発電所のために、日本中に金をばら撒きます。政治家、官僚、学者、原発町の市民、行政、マスコミ、、とくれば、当然芸人たちにも金は渡るわけです。これだけ揃えば、実現しないほうがおかしいかもしれません。

しかし、それだけ必要ならば、国民を説得してからすればいいのです。説得できない弱みがあるから、こんな卑怯な、金で問題を解決するようなことをするんでしょう。


今日は週刊金曜日からの情報です。

間接情報源 http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/453.html

週刊金曜日4月15日号に東京電力から金をもらって原発を推進した文化人二五人がでています。

東京電力に群がった原発文化人各電力会社や関連団体は、原発の「安全性」や一イメージ向上を図るため、多くの著名人をPRにもちいてきた。

原発推進の一翼を担ってきた彼ら彼女らを佐高信が斬る

佐高信・本誌編集委員。

東京電力をリーダーとする電気事業連合会(電事連)がいかに巨額のカネを使って世論を買い占めてきたか、そして、その手先となつてノーテンキなタレントや文化人が原発安全神話を鼓吹してきたか。それを糾弾するためはまず二つの事例を紹介する。

 一つはアントニオ猪木の青森県知事選挙応援事件である。猪木の秘書だった佐藤久美子の『議員秘書捨身の告白』(講談社)によれば、最初、原発一時凍結派の候補から一五〇万円で来てほしいと頼まれた猪木はその候補の応援に行くつもりだったが、推進派のバックにいた電事連から一億円を提示され、あわてて150万円を返して、そちらに乗り換えたというのである。
 
 まさに札束で頬を叩くこうしたやり方は、高木仁三郎のような筋金入りの反対派にさえ試みられる。高木の『市民科学者として生きる』(岩波新書)に、ある原子力情報誌の編集長から、三億円を用意してもらったので、エネルギー政策の研究会を主宰してほしいと誘いがあったと書かれている。三億円について、高木は「現在だったら一〇〇億円くらいに相当しようか」と注釈をつけているが、猪木の一億円もいまでは何倍かする必要はあるだろう。

安全神話のホラ吹き役

 電力会社の広告に協力した作家の幸日真音(こうだまいん)を批判したら、自分はそんなにもらっていないと弁解してきた。そして、中立的な立場からエネルギーについての小説を書くため広告に出たのだと言いわけしてきたが、協力しても「中立的に」書けると思っている鈍さ故に利用されるのだ。竹中平蔵の引きなのか、彼女はNHK(日本放送協会)の経営委員にもなている。無思想の作家は電力会社にとってもお飾り的につかいかってがいいのである。

 彼女や荻野アンナを含む〃原発おばさん″や″原発おじさん〃は原発反対派がどんな嫌がらせを受けてきたかなど想像もできまい。評論家の西部邁(にしべすすむ)は、一度、電力会社主催のシンポジウムに呼ばれて、科学的に絶対の安全はないと言ったら、二度と声がかからなくなったと笑っていた。つまり、何度も招かれる原発タレント文化人は「絶対安全」派と見られているのである。主観的に「中立」などと言っても、「顔隠して尻隠さず」でしかない。

 安全神話の最大のホラ吹き役が漫画家の弘兼憲史(ひろかねけんし)脳科学者として売り出した茂木健一郎や養老孟司がこれに次ぐ。養老など、『バカの壁』というベストセラーを出したが、自分自身が最大の「バカの壁」ではないのか。弘兼は三月一九日付の『夕刊フジ』に例の島耕作のイラストを描き、被災者と福島原発で作業にあたる人に対して「大変な状況ですが負けずに乗り切って下さい」というメッセージを寄せていた。しかし、原発は安全と喧伝(けんでん)してきた弘兼の〃応援″など、特に福島原発からの避難者にとっては吐き気をもよおすものでしかないだろう。「社長 島耕作」の無責任さは、まさに東京電力の会長や社長とダブるのである。

たけしのトンデモ暴言

 三月未の「朝まで生テレビ!」で、震災より原発事故のニュースが多すぎるのではと発言して問題となった勝間和代も中部電力のCMに出ていた。化けの皮が剥がれたという感じだが、こうした最近の原発タレントより罪深いのは、大前研一や堺屋太一、あるいはビートたけし(北野武)といった”フロンティア”だろう。そういえば、勝間は大前を尊敬して、いわば”おんな大前”をめざしてきたのだし、たけしの場合は兄の北野大(きたのまさる)や弟子の浅草キッドまで原発推進派である。

 堺屋は『週刊文春』四月七日号の立花隆との対談では、津波は「想定外」ではなかったはずだと、少し東電に批判的なことも言っているが、かつては「原発反対などと言っているのは日本だけ。たとえばフランスでは、原発反対運動はただのひとつもない」と暴言を吐いていた。立花センセイも、そんな堺屋の過去の言動を調べて突っ込むべきではなかったか。 大前は日立製作所で高速増殖炉の開発に携わっていたから、単なる宣伝者ではなく実行犯である。

 お笑いタレントとは言え、震災による原発爆発後のいま読むと笑えないのがたけしの発言。

 『新潮45』 の二〇一〇年六月号で、原子力委員会委員長の近藤駿介(東京大名誉教授)と対談してトンデモ暴言を連発している。「おいらは大学も工学部ですから、原子力関係の話は大好きなんですよ。今日は新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所の中を見学させてもらったのだけど、面白くて仕方がなかった」こう切り出したたけしは、こんなことを言う。「原子力発電を批判するような人たちは、すぐに『もし地震が起きて原子炉が壊れたらどうなるんだ』とか言うじやないですか。ということは、逆に原子力発電所としては、地震が起きても大丈夫なように、他の施設以上に気を使っているはず。

だから、地震が起きたら、本当はここへ逃げるのが一番安全だったりする(笑)。でも、新しい技術に対しては『危険だ』と叫ぶ、オオカミ少年のほうがマスコミ的にはウケがいい」本当にその方が「ウケがいい」かどうか、たけしも一度試してみればよかった。原子力発電所に逃げるのが一番安全なら、たけしはいまこそ、福島の原発に逃げ込んだらいいだろう。専門家であるはずの近藤の応答もひどいが、たけしの暴走には歯止めがない。

次の発言にも絶句するばかりである。「相変わらず原子力発電に反対する人もいるけど、交通事故の年間の死者の数を考えて、自動車に乗るのを止めましょうとは言わない。やっぱり使ったほうが便利だからね。どうも原子力発電というとリスクばかり言う傾向があるけれど、実際、おいらたちはもっとリスクのある社会に生きている。変質者に刺される確率のほうがよほど高いって(笑い)

 突如ふえた公共広告機構、いわゆるACのCMにアントニオ猪木が登場して、誤った情報に惑わされないようにしようと呼びかけているのには驚いた。嗅覚だけは発達しているたけしも、早晩、方向転換して、そんなこと言ったっけという顔をするのだろう。

売る芸がないから身を売る

 福島出身で東電のCMに出ていた中畑清が、東電に裏切られたと言っているのにも嗤ってしまったが、渡瀬恒彦や星野仙一 あるいは森山良子や岡江久美子といったタレントや野球選手と違って、「行列のできる法律相談所」に出ている北村晴男や住口裕子(すみたひろこ)といった弁護士や吉村作治などの大学教授、そして、御意見番を気取るこ三宅久之、草野仁、大宅映子、キャスターを名乗る木場弘子の罪は一段と重い。投資相談屋の藤沢久美は『文芸春秋』で何度も電事連の広告に出ていながら、原発への「コメントは差し控える」のだという。

「芸は売っても身は売らぬ」が芸者の心意気とされた時代があったが、ここに挙げた″原発芸者たちは、売る芸がなかったから身を売ったのか。恥知らずな者どもである。他に原発のコマーシャルにでた芸能人180名がでています。 ほとんどの芸能人です。

以下週刊金曜日のホームページ
http://www.kinyobi.co.jp/consider/consider_newest.php


posted by 究明 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月19日

福島原発 21 福島第一原発は欠陥品ー設計者語る

福島第一原発1,2,3,4,5号機の原子炉 「MARKT」ー これを設計したのはアメリカのGE (ゼネラルエレクトリック) 社のデール・ブライデンボー氏です。 MARKU、V を開発中の1974〜75年頃に MARK Tの設計ミスを発見し、「事故が起こるかもしれない。MARK Tの操業を停止すべきだ」 と会社側と交渉しましたが、会社は耳を貸しませんでした。76年2月、彼は会社を辞め、原発のコンサルタント会社を作り、原子力のアドバイザーをしています。(週刊現代)

彼の言葉です。「100%安全な原発など造れるわけがない」


英語のわかる方は以下へ
アメリカ  FOX ニュース 
http://www.youtube.com/watch?v=L6v2vhCmALI
アメリカ  CNN ニュース
http://inthearena.blogs.cnn.com/category/dale-bridenbaugh/

70年代にこの MARK 1 は世界中に30基ほどありました。会社がこの事実を隠蔽して売ったので、現在はいったいどれほど大量にあるのか、、。それが壊れ、人が死ぬたびに、彼は原爆製造者と同じ体験をするわけです。殺人兵器製造者は歓喜したでしょうが、彼はこの様子では落ち込んでますね。しかし、もう、取り返しがつかない。

この MARK 1 は現在、日本にも沢山あると思われます。彼は日本にも忠告をしています。しかし、それがわかっていても各電力会社も政府も、操業停止することはありません。

日本全国民の命をかけて、エネルギーを出し続けねばならない理由は何でしょう?エネルギーのためなら、火力、水力で十分であると京大の小出助教は言われるし、さらに風力の可能性、太陽光発電の可能性に加え、地熱発電だけでも日本の電力がまかなえると、元原発技術者の提言もあります。(後日、紹介します)

原発の正体とはいったい何でしょう?




posted by 究明 at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月18日

福島原発 20 あの日、原発に関わっていた人たちは、、、

原発のモニターをしていた人の証言ビデオです。どういう風に情報が入ってきて、どういう風に行動したのか?さらに、東京電力社員とその家族はどうしたか?

何も知らない現地の人が近場の避難場所でのんびりしている間に、東電家族はすでに栃木まで逃げていたという信じられない話。

さらに、福島原発の建設工事は、知識も経験もない現地の人たちが道具を現場に置き捨てにするような乱暴な仕事ぶりだったこと、、、3月30日のブログ 「福島原発 6 建設現場監督の話」http://untouchable911.seesaa.net/article/193276874.html
を裏付けるような話です。

posted by 究明 at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 原発・原爆・放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。